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「え あ あのー」
憎たらしいほど長い足を前に放り投げ
ブスッとしている藤井くんがいた
「座りたいんですけど…」
藤「…」
知らんぷり とでも言うように
フイッと窓の方を向いて無言 。
えー
どうしろっていうのさ
困っている間にも チャイムが鳴るから
仕方なくわたしは
無理やり椅子を引く
すると ムッと睨まれた
な なんか 怖いというより可愛い…
それはたぶん 寝癖のせい ?
授業が始まって少しした頃
トン と椅子の下を蹴られた気がした
また藤井くんの長い足が当たったのかしら?
特に気にせずにいると
次は ツンツンと髪が突っ張る感覚
振り返ると
その瞬間に パタ と寝た藤井くん 。
「…」
また前を向くも
今度は シャーペンか何かが
わたしの背中を走る感触
" ち び "
そう書かれた気がした。
「…」
イラッ
なんでわざわざ そんなこと書くのさ
その後も 恐らく
" ば か "
" あ ほ "
" ハ ゲ "
そう続けられ
なんだよ こいつ 飽きねーな
ハゲてないし…と心の中で文句をいう
いい加減 振り向こうとしたとき
" ス キ "
「…え?」
たしかにそう 書かれた気がした 。
一瞬フリーズするも
いやいや 勘違いかもしれないと思い
そろーっと振り返ってみると
藤「zzZ」
「…」
前を向いて
やっぱり勘違いだと言い聞かせた 。
キーン コーン カーン コーン
「よし 帰ろ、」
藤「A 帰る。」
「え わ ちょっと!」
帰ろうとした瞬間
何故か藤井くんが わたしの鞄を持ち
もう片方の手で わたしの腕を掴み
拉致された 。
「ひゃあ〜」
藤「…変な声出すな。」
「じゃ じゃあ一旦 離してっ」
藤「ん。」
すると パッと離されて
鞄も押し付けられる 。
「もう なんでそんな強引な…ってあれ?」
気付くと スタスタと
わたしの前を歩く藤井くん
「…いつも 動かないくせに。」
仕方なく 早足で追い掛けた
そしてやっと 後ろに並んだ途端
わたしにこう問いかけてきた 。
藤「…あれ 彼氏?」
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ここもも(元ありす∞)(プロフ) - くりかぼちゃさん» ありがとうございます。。 (2016年12月24日 2時) (レス) id: 5118f4e717 (このIDを非表示/違反報告)
くりかぼちゃ(プロフ) - 小瀧くんは、無気力男子という作品です (2016年12月23日 20時) (レス) id: 62603cb32e (このIDを非表示/違反報告)
くりかぼちゃ(プロフ) - 突然のコメントなんですが、こたきまるさんという方が書いてらっしゃる小瀧くんの小説がこの作品に全く似てて、作者さんの作品が盗作されてるなんて許せなくて、作者さんからも一度見ていただけないでしょうか (2016年12月23日 20時) (レス) id: 62603cb32e (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ(プロフ) - 流星くんの緩さ可愛すぎでした!続編もぜひ読ませてもらいます! (2016年10月9日 12時) (レス) id: 20973378e7 (このIDを非表示/違反報告)
chico(プロフ) - はじめまして!初コメントです!かわいい話ににやにや止まりませんでした(笑)背中に好きは反則すぎます…夜中に叫びました(笑)とっても面白いです!これからも頑張ってください(´∀`*) (2016年2月25日 5時) (レス) id: d621956a23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありす∞ | 作成日時:2016年1月31日 12時