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小「Aちゃんはさ、」




小瀧くんが近くの机に座ったから

わたしもつられて、その正面に座る。





小「好きな奴 おらんの?」

「えっ?うーん いないかな?」

小「なんで疑問形なん(笑)」

「いや うん よく分からないや。」

小「ふーん?」






ふーんって…





小「な!じゃあさっ…ってあ、Aちゃん ちょっと目ぇ瞑って?」

「え?」

小「まつげ 付いてる。」






そう言って

前に座ってた小瀧くんが身を乗り出して

わざわざ取ってくれた。





「あ ありが 、」

とう って言おうとしたとき














突然 後ろからグイッと腕を引かれて

椅子から落ちそうになる。




「っ!」




びっくりして振り返ると

そこには 少し息を切らした様子の藤井くんがいて







小「あれ 流星やん!」




小瀧くんが嬉しそうにそう言うと

何故か 藤井くんは、

冷たく小瀧くんを睨んだ。







「え…」

思わず 藤井くんを見上げる。





小「りゅ、せ?」

藤「俺 もう望 嫌い。」





そう言って

そのままわたしの手を引き

早足で図書室を後にした。






















その後も

無言 無言 無言…

ただただ腕を引かれて 歩く。






そしてコンビニについた頃

掴まれていた腕は、やっと離された。







藤「…ここ おって。」

「え?」




入り口付近にわたしを立たせると

そのままコンビニへ入って行った藤井くん







少し待つと

手に飲み物をふたつ持って出てきた。








藤「はい。」

「あっ わたしの好きなミルクティ…」

藤「…」

「ありがとう。」





とくに返事はないけれど

いつもみたいにダルいとか言わないし

わたしのために買ってきてくれたことが嬉しかった。






藤井くんは壁に寄り掛かって

缶コーヒーなんか飲んでて かっこいい。









「あ あのー」


もう怒ってないかな?

おそるおそる話し掛けると、目線だけこちらへ向ける。








「…小瀧くん、」

藤「あいつ 嫌い。」

「な なんで!」

藤「…嫌いやもん。」



そう言って 缶コーヒーに目線を落とす。





なんで なんで急にそんなこと言うんだろう?

悲しい。そう思ったけど

わたしが口出しすることじゃないと思った。









「ごめん、」


わたしもつられて

ミルクティーに視線を落とした。

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ここもも(元ありす∞)(プロフ) - くりかぼちゃさん» ありがとうございます。。 (2016年12月24日 2時) (レス) id: 5118f4e717 (このIDを非表示/違反報告)
くりかぼちゃ(プロフ) - 小瀧くんは、無気力男子という作品です (2016年12月23日 20時) (レス) id: 62603cb32e (このIDを非表示/違反報告)
くりかぼちゃ(プロフ) - 突然のコメントなんですが、こたきまるさんという方が書いてらっしゃる小瀧くんの小説がこの作品に全く似てて、作者さんの作品が盗作されてるなんて許せなくて、作者さんからも一度見ていただけないでしょうか (2016年12月23日 20時) (レス) id: 62603cb32e (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ(プロフ) - 流星くんの緩さ可愛すぎでした!続編もぜひ読ませてもらいます! (2016年10月9日 12時) (レス) id: 20973378e7 (このIDを非表示/違反報告)
chico(プロフ) - はじめまして!初コメントです!かわいい話ににやにや止まりませんでした(笑)背中に好きは反則すぎます…夜中に叫びました(笑)とっても面白いです!これからも頑張ってください(´∀`*) (2016年2月25日 5時) (レス) id: d621956a23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ありす∞ | 作成日時:2016年1月31日 12時

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