検索窓
今日:8 hit、昨日:17 hit、合計:1,187,113 hit

…存在価値 ページ3

【 流星side 】






「なんでそうなるん。」

『…』

「なぁ、」

『わかったもういい。』

「は?おい、」




Aがそう言って

俺に背を向けて 歩いて行った















「…なんやねん。」

小「てか案外喧嘩すんねんな!」

「俺は悪ない。」





原因はいろいろあったけど

積もり積もって 喧嘩になった





まあどうせ

すぐ仲直りするんやろうけど









小「ま いっこ言わせて頂くと、」

「…」

小「男が折れるんがいちばんやってこと。」

「…」

小「分かります?藤井さん。」





経験談のように 偉そうにいう望









「わかるけどわからん。」

小「流星って案外 意地っ張りよな。」

「…かもな。」

小「てかふたりとも似とる!頑固!」

「…」

小「とにかくちゃんと話し合いや?」





望に背中を押されて

やっぱりAとちゃんと

向き合おうと思った

















んやけど





「A。」

『…』

「なぁ、」

『なに?』





俺をみる視線は

予想以上に冷たくて







「…」

『用がないなら行くね。』






情けないけど

俺は 言葉が出んかった









そこでやっと分かった

いつもの言い合いと ちゃうんやって










小「なぁ もうだいぶ経つで?」



望にそう言われて 頭を抱える








小「すれ違っても お互い無視やしな。」

「…」

小「大丈夫かこれ?」









ちゃう

大丈夫じゃない



まだ僅かに残る 俺の意地と

迷いと焦りと






もうどうしたらええか









「…もうあかんのかな、」

小「え?」

「…」

小「流星?」







なんなん

俺なんてひとりじゃなんも出来ひんのに

そんなん…分かってるくせに








「…っ」








Aなしじゃ

生きてかれへんのに








小「流星!?」








かっこわる

なんで泣くん 俺







俺の存在価値なんて

Aがおって 成立すんのに







Aがおらんくなるなんて

考えたこともなかったんに





今さらひとりにされても
















小「よし流星 行くしかないて。」

「…っもう遅い、」

小「遅ない。」





珍しく真剣な口調の望を

ぼやける視界で見つめる









小「遅ないから。やって好きなんやろ?」

「…」

小「諦めるん?」

「…」

小「そんなもんやったん。」






煽るようにそう言って

望は 俺の反応をみているようだった

…存在価値(続)→←…サプライズ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1249 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4322人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あい - 脱力の流星めっちゃいい!!結婚はしないのですか??? (2017年9月21日 6時) (レス) id: 463f79201c (このIDを非表示/違反報告)
神山亮愛 - 続きがすごく気になるので、早く更新お願いしますっ!! 頑張ってください! (2017年4月5日 18時) (レス) id: 9410778187 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - 続きが気になります!! (2017年3月31日 22時) (レス) id: d3bd189e35 (このIDを非表示/違反報告)
楓恋 - 脱力系彼氏何回見ても飽きません!続きが見てみたいです!これからもずっと応援しています! (2017年3月31日 1時) (レス) id: 7d8ca43147 (このIDを非表示/違反報告)
ろみこ(プロフ) - 続きが見たいです!よろしくお願いします (2017年2月12日 18時) (レス) id: 374d9ce1d1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ありす∞ | 作成日時:2016年3月22日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。