【短編二】脱力系彼氏、藤井くん。

…お酒 ページ1

【 流星side 】




小「Aちゃんまで来てくれるとは！」

『いや なんか強制的に、』

「行きたいって言うたもんな。」

『……うん。』





望の家に呼び出されて

ついでにAも連行してきた俺








「望とふたりとか…ないわ。」

小「は？ひどっ！」




まぁ 嘘やけど

ただ俺がAとおりたかっただけ















はいこれ。

とテーブルの上に置かれた缶ジュース






小「Aちゃんこれ美味しいで！」

『あ ありがとー』





そんなふたりの会話を聞いて

俺も適当に選んで飲む

…でも しばらくした時



















小「あれ？寝た。」



ふと隣を見れば

ウトウトしながら パタンと

机に突っ伏して寝たA






「ほんまや。」



珍しい

そう思ってたら 聞こえた望の声












小「あっれー？これアルコールやったわ。」

「………は？」




嘘やろ

そう思い 慌ててAの缶を見る






小「望くん間違えちゃった！」

「お前 わざとやろ。」

小「えー ばれた？」

「…あほちゃう。」



はぁ とため息をつく









小「まあ怒んなて！だって気にならへん？」

「なにが。」

小「お酒飲んだらどうなんのか！」

「…人の彼女で試すなや。」



そんな会話をしていると

突然 バッと顔を上げたA













小「あっ おはよーAちゃん♪」


呑気に望がそう言うと









『おはよぉ…』



若干 赤い顔でそう言うAに

ドキッて簡単に鳴る 俺の胸


そしてAは 望をボーッと見つめた









小「やばい可愛い。」



明らかにデレる望にムカつきながらも

A。と名前を呼べば

ゆっくりとこちらを向いて









『りゅーせ、』



するといきなり

ぎゅーっと抱き付いてきて

その勢いで 後ろに倒れる俺






「っうわ」

『りゅうせー ちゅー！』





かと思えば

今度はいきなり キスされて





「っ！」





驚いて 固まる俺と

顔を真っ赤にして 固まる望と





『？』




ひとり 平気な顔して

へらっと笑うAと














『…ね もっかい！』

「ま まってA、」

小「やばいやばいやばい写メ写メ！」




いつもと違う彼女に

胸のドキドキは止まらなくて








小「ええなー！羨まし！」

「まじ勘弁してや…」








そう言う俺やけど

今度は家で飲ませてみよ

なんて思ったのは秘密









リクエスト:mihoさん チョコさん

ありがとうございます*

…サプライズ→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す