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…こんなのも、アリ ページ24

.




「もうレイトしかないじゃん!」

藤「ほんまや。」

「ほんまや、って…」






初めての映画デート

だが、どっかの誰かさんが

大幅な遅刻をしてきたせいで夜しかなかった






藤「ええやん、拗ねんなや。」

「夜遅くなるし眠くなりそう。」

藤「夜のが楽しいやん。」

「誰のせいだと思って、」






ブツブツ言いながら

わたしたちの映画デートは夜へ





.






「…え、」

藤「…」






嘘でしょ

始まってものの五分くらいで

隣から聞こえる寝息






「流星、おーい。」






小声で軽く揺らしても起きない

終いには

コテンとわたしの肩に乗っかる頭






「重い…」






例えばだけど



手を繋いだり、暗がりで不意にキスされたり

恋人同士の映画ってもっとこう

ロマンチックだと思ってた



なんなら肩にコテンはわたしの方でしょ






なんてツッコミながらも

肩にある重みと熱に

トクトクと少し胸が高鳴った




「ほんと子供みたい。」




なんなら流星らしいな、なんて

寝顔を見ながら笑っちゃうくらい





.






「はい、起きて。」

藤「……ん」

「終わったよ?」

藤「え…?うそやろ。」

「ほんと、流星ずっと寝てるんだから。」






ありえない、と

口では言いながらも



可愛いな、なんて思っちゃうわたしは甘い






藤「ごめん。」






映画館を出てから

流石に悪いと思ったみたいで

わたしに謝ってきた流星



外は真っ暗






「いいよまた来よ?だいたいね〜、流星が遅刻さえしなければっ…」






嫌味のひとつくらい言ってやろうと

流星の顔を見上げた瞬間

不意に重なった唇






「……え、」

藤「ごめんのちゅー。」






クイっと片方の口角を上げて

そう言った






「…肩重かったんだからね、」






夜がわたしを大胆にさせたのか



流星の頬を両手で包んで

引き寄せてわたしからもキスをした






藤「は、」

「許してあげる、のちゅう…かな。」






でも

してから急に恥ずかしくなって

下を向いて足早にその

場から逃げようとした手を掴まれた






藤「…あかんやん。」

「へっ?」






そのままぎゅっと抱き寄せられれば

耳元で聞こえる声は









藤「…….帰したくなくなるやろ。」

「っ」






不覚にも

わたしの鼓膜を鼓動を刺激した







.







リクエスト:プリティウーマンさん

ありがとうございました*

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あい - 脱力の流星めっちゃいい!!結婚はしないのですか??? (2017年9月21日 6時) (レス) id: 463f79201c (このIDを非表示/違反報告)
神山亮愛 - 続きがすごく気になるので、早く更新お願いしますっ!! 頑張ってください! (2017年4月5日 18時) (レス) id: 9410778187 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - 続きが気になります!! (2017年3月31日 22時) (レス) id: d3bd189e35 (このIDを非表示/違反報告)
楓恋 - 脱力系彼氏何回見ても飽きません!続きが見てみたいです!これからもずっと応援しています! (2017年3月31日 1時) (レス) id: 7d8ca43147 (このIDを非表示/違反報告)
ろみこ(プロフ) - 続きが見たいです!よろしくお願いします (2017年2月12日 18時) (レス) id: 374d9ce1d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ありす∞ | 作成日時:2016年3月22日 16時

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