６３.最終手段 ページ17
「確かに、僕はまだ彼女の事を知らない。でも、君よりも深く知れば良いだけの話ですよね」
静かな声で、潔君に言い返す二子君。
その言葉に目を開いて、潔君は『巫山戯ん……』と言いかけたが、二子君は上を見上げた。
「残り１分……そろそろです……僕達の最終手段」
二子君は、時計の針が４４分を指した事を確認して言う。
最終手段……？
「これは、同点の場合のみ発動する防戦一方からの
「……は？」
「
そう言い残した二子君は、凄まじい速さでチームZのゴールエリアへ走り始めた。
二子君だけじゃない、チームY全員が一斉に同じ場所に向かっている。
……マズい、ハメられた。
チームYの最終手段、それは最後の１分間による
私達は攻撃に人数を掛け過ぎてる、今の自陣は手薄状態。
ここで点を取られたら、確実に負ける……！
「マジかよ、止めろ！！」
「戻れ！！戻れぇ！！」
「人数足りねーよ！！ヤバい、ヤバいって！！最終ライン止めろぉぉ！！」
私達は決死の思いで走り出すが、追い付く事さえ叶わない。
行けたとしても、人数が少なすぎて全て躱されてしまう。
遂には最終ラインを突破され、残るのはGKの伊右衛門さんだけだ。
ゴール前に居るのは、ボールを保持している二子君１人。
シュートフォームを作った二子君は、ボールを蹴ろうと構える。
冷や汗を流した伊右衛門さんは、前へ出て止めようと必死の表情を浮かべた。
最早私達では、全速力で走ったとしても間に合わない。
だけど二子君が蹴ったのは前では無く、まさかの真横だった。
そこに佇むのは、不適に笑う大川さん。
誰もが、唖然としてしまった。
『あ……』
こんなところで終わりたくない、まだ諦める訳には――――
「やっぱ……
『い、潔君……？』
大川さんへと渡るボールをパスカットしたのは、潔君だった。
彼だけはゴールエリアでは無く、大川さんの元へと向かっていたのだ。
二子君がパスをすると、最初から分かっていたかの様に。
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こはね(プロフ) - ほんとに冗談抜きで今までのブルロの作品で1番好きです！笑こんなに私のドストライクの作品に出会えてほんっっとに嬉しいです〜！！ (5月12日 15時) (
レス) id: 1bc7951b1f (このIDを非表示/違反報告)
Banri - poyocooooooさん» コメントありがとうございます！私の作った話をどう評価されるのかいつも気にして投稿しているので、コメントを読ませて頂いてとても自信を持つ事が出来ました！これからもよろしくお願いします！ (4月26日 17時) (レス) id: 4def71807c (このIDを非表示/違反報告)
poyocoooooo(プロフ) - 玲王との関係が私の妄想（笑）と完全一致で展開されすぎていて最新話を読んで鳥肌がたちました😍毎話ドキドキしながら読ませていただいています！他の方も書かれていますが、ほんとに星を一度しか付けられないのが悔しいですが、何度も押してます！！ (4月26日 5時) (レス) id: 7859abe11c (このIDを非表示/違反報告)
Banri - MaOさん» コメントありがとうございます！やっと玲王君との絡みを出せたと安心していたんですけど、早く他のキャラとの話も書きたいとウズウズしています笑。どのキャラとどう関わっていく事になるのか、楽しみに待って頂けたら嬉しいです！ (4月25日 19時) (レス) id: 4def71807c (このIDを非表示/違反報告)
Banri - shionさん» コメントありがとうございます！今回の話は悩んで作ったので、喜んで頂けてとてもホッとしています笑。コメントはいつでも受け付けているので、これからも気軽にして頂けると嬉しいです！今後もよろしくお願いします！ (4月25日 19時) (レス) id: 4def71807c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Banri | 作成日時：2024年2月16日 19時
