30.ランキング ページ32
私達が部屋へと戻って来た時、寝ていた皆も既に起きており、布団を片付けている最中だった。
私や潔君達の布団も誰かが片付けてくれたのか、いつの間にか無くなっていた。
誰かは分からないけど、後でお礼を言っておかないと。
その時、自分の左腕にあるランキング数字が変わっている事に気付く。
『あ、ランキング数が変わってる』
「俺も俺も!ランキング300からめっちゃ上がってんだけど!?ほら、275位!」
「え!?すげぇじゃん!」
話を聞いていたのか、五十嵐君が興奮気味に声を上げる。
今の私は290位から、265位に変わっていた。
よく見れば潔君や、此処に居る全員が変化していた様で一気にこの場が盛り上がる。
すると暫く音沙汰が無かった絵心さんが、急にモニターに映し出された。
「やぁやぁ才能の原石共よ、ブルーロックの暮らし楽しんでるかーい?」
突然の絵心さんの登場に、皆が驚く。
でも『巫山戯るな』とか、『マジでサッカーが上手くなるのか』とか、『ちゃんとご飯を食べたい』と言う不満のオンパレードが始まった。
それを軽い溜め息と共に聞き流した絵心さんは、馬鹿にした様に私達を見下ろした。
「環境がクソなのは、お前らがサッカー下手くそだから当然だ、バーカ」
その言葉に雷市君は『あ?』と低い声を出して睨み付けるも、それを無視する絵心さん。
「少し、
その言葉に、絶望した様に声を溢す五十嵐君。
確かに、よく考えればその可能性があった。
上達したから上がったのだと思っていたら、ただ人数が減ったから必然的とランキング数が変わっただけの様だ。
「そしてランキング順にチームは分かれている、1〜11位がB、12〜22位がC……つまり分かるな?お前らの居るチームZは5つの棟の中でも最低ランク、伍号棟……更にその中の最底辺、255〜275位のランキング者が集まるチームだ」
此処に居る人達が、全員最底辺の人?
見た限り皆、優秀な選手ばかりだ。
最底辺の人達だと言われても、素直に受け入れられない。
それに何より、私達の上には更に格上の相手が居ると言う事を改めて思い知らされてしまう。
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Banri - アイズさん» コメントありがとうございます!少しゆっくりになるかもしれませんが、更新頑張ります!これからもよろしくお願いします! (1月26日 11時) (レス) id: 4def71807c (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - 更新待ってます! (1月26日 7時) (レス) id: f7fb020bf2 (このIDを非表示/違反報告)
Banri - コメントありがとうございます!そんな風に言って頂けて、とても嬉しいです!更新頑張りますね、これからもよろしくお願いします! (1月21日 11時) (レス) id: 4def71807c (このIDを非表示/違反報告)
MaO(プロフ) - 一気読みするほど、とても良かったです!続きを楽しみに待っています!応援しています! (1月21日 10時) (レス) id: 96e9700f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Banri | 作成日時:2024年1月16日 18時