24、暴露大会 ページ24
飾り付けが一通り終わると、美香のお母さんがお料理を運んで来てくれて、楽しいクリスマスパーティーが始まった。
食べて、飲んで、騒いで。
みんなで過ごしたクリスマスパーティーは、お腹が捩れるほど面白かった。
みんなで少しずつお金を出し合ったクリスマスケーキを食べ終えた時
「さてと。暴露大会でもしちゃう?」
智美が言ったひと言で
「いいね、いいね!誰からにする!?」
一気にその場が盛り上がった。
「暴露大会……」
なんだかすごいことが始まったなぁ…。
どうしよう。暴露するような話なんて何もないけど……。
するとしたら、これしかない。
そろそろみんなには、報告しなきゃと思っていたから、ある意味いい機会なのかもしれない。
私には今、大好きな人がいるってこと…。
「じゃあ最初は美香からね〜」
言い出しっぺの智美が場を仕切り出す。
最初は「えーっ」なんて言いながら悩んでいる様子だった美香が
「じゃあ……、暴露しちゃうよ?」
小さな声で話し始めた。
「実はねぇ、あたし。
高野と……っちゃったの」
「え、なに?聞こえなかった。もう一回言って?」
智美が言った。
「だから……。高野としちゃったんだってば…っ」
凍り付いた部屋。
その後、一斉にみんなが口を開けた。
「ええええええぇぇぇ!?!?!?」
なに!? どういうこと!?
私の頭の中は、完全にパニック。
「いつ!? どこで!?どうやって!?」
みんなが美香に詰め寄り、修学旅行のときよりもパワーアップした質問攻撃が始まった。
美香は恥ずかしそうに…、でも少し自慢気に、高野の家で起きた事を教えてくれた。
「す、すごい…っ」
素直な感想が洩れていた。
だって、私なんて…
キスどころか、男子と手を繋いだこともないのに…。
衝撃的な話にみんなが顔を赤らめ、のたうち回る。
恥かしかった。
聞いてるだけなのに、すごく恥ずかしくなったけど。
頬を赤らめて照れている美香が
急に、大人の女の人のように見えた。
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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年7月1日 12時