*:..。o○☆アイノカタチ*:..。o○☆○o (ページ3)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:44,625 hit

3、親友ページ3

その日は朝から快晴で、気持ちのいい風が頬を掠めていた。

「おはよ。
てか、なんか疲れてない？笑｣

　
教室の自分の席に座った途端、茜が私の顔を覗き込んだ。

「……はよ。緊張して眠れなかった｣

目の下に、濃いクマが出来てる私を見て、茜がケラケラ笑い出す。

小学生の時から、楽しいことも悲しいことも共有して育って来た無二の親友。

すらりとした長身にショートカットがよく似合う、少し男勝りな女の子だ。

「Aでも緊張なんてするんだね｣

「当たり前だよ。緊張しすぎて、朝ご飯リバースしそう……」

机の上に項垂れた私の頭を、茜がぽんぽんと撫でてくれる。

……んふふ。わかってる。
本当は、すごく心配してくれてること。

「……よぉし！頑張る！放課後、呼び出すね！｣

私の言葉に茜が「よっ！頑張って！」とおちゃらけた。