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18、自覚する ページ18
校庭の木の葉が少しずつ色づき始めた。
9月も半ばになると、授業内容も先生の話も高校受験にまつわるものが増えて来た。
あれからしばらくして、担任が突然席替えをすると言い出し、4月当初の出席番号順の席に戻された。
受験勉強の為なのか、担任の気紛れなのかはわからないが、おかげで今、私の隣には川島が座っている。
川島を意識するようになってから色んな発見があった。
ノートの字が綺麗なこと。
背丈のわりに手足が大きいこと。
男友達とは普通に話すのに、女子とは緊張からか口数が少なくなること。
サッカーの話にはすぐに飛びつくこと。
川島の新しい一面を見る度、知る度、嬉しくなり夢中になった。
この頃にはさすがに自分でも自覚していた。
私は川島が好きだ。
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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年7月1日 12時