181、幸せな夜明け ページ34
私たちは今までの年月を埋めるかの様に、何度もお互いを求め合った。
大好きな人の胸の中にいること。
それがどれだけ幸せで、どれだけ奇跡的な事かを私は知っている。
「…何考えてるの?」
私のおでこにかかる髪を撫でながら川島が言った。
「ううん。何でもない」
「少し寝る…?」
「…うん、そうだね」
言いながら川島の腕にぎゅう、としがみついた時
川島が突然ふはっ、と笑った。
「…なに?」
「栗原の寝言思い出した。ぐふふ〜、はホント笑ったな〜。笑」
!!!!!!!
「ちょっと!こんな時に思い出さないでよ!!」
ぶわははと楽しそうに笑う川島の顔面に、枕をボスッと当ててやった。
拗ねる私を笑いながら抱き締めてくれた川島。
川島の腕の中って安心する。
まるで川島に守られてるみたいで。
人の身体って不思議。
ただ肌を合わせただけなのに、今までよりもずっと親近感が沸くし幸せな気持ちになる。
「今度はホントに少し眠ろう」
「うん…」
抱き合って目を閉じる私たちを見守る様に、ゆっくりと朝陽が昇り始めた。
幸せ過ぎて怖いくらいの函館旅行。
どうかこの幸せがいつまでも続きますように───。
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ユチコ(プロフ) - おにぎり侍さん» 最初から読んでくださりありがとうございます!中学生の出会いから始まった二人の関係が今後どのようになっていくのかも楽しんで貰えるように頑張りますね! (2018年8月19日 17時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - 絵蓮(エレン)さん» コメントありがとうございます!最初から読んでくださってるなんて嬉しいです〜( ;∀;)もっとキュンキュンをお届けできるように頑張りますね! (2018年8月19日 17時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり侍(プロフ) - 1から読みました!中学から大人になるまで…最高です! (2018年8月19日 12時) (レス) id: 3b05885be4 (このIDを非表示/違反報告)
絵蓮(エレン)(プロフ) - 続編おめでとうございます!1の時からずっと見させてもらって、キュンキュンしてます!← 更新頑張って下さい! (2018年8月18日 22時) (レス) id: 75d02ce64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年8月18日 18時