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180、ついに結ばれる ページ33

私を呼んだ川島が身体を起こして私の腕をグイッと引いた。

思ったより力強い川島の手に驚いていたら、あっという間に川島に組み敷かれていた。


薄暗い部屋の中。
目の前には、私を見下ろす川島がいた。

ドックン、ドックンって。
自分でもビックリするくらい胸が大きく鼓動した。


「…緊張してる?」

「…え?」

「心臓の音、すごい。笑」

「〜〜〜〜〜っ」

「…や。俺の心臓の音かも」


そう言った川島が、私の髪の毛を優しく撫でて
おでこ、頬、そして唇にそっとキスをした。



身体が…フワフワする……。
ただキスをされただけなのに、身体の奥がジン…と痺れた。


そっと目を開けると、私の髪を撫でながら川島が言った。



「栗原って、初めて…?」

「……えっ?」


一瞬にして目が覚めた。

初めてかって聞かれた!
な、なんて答えるべき?
初めて…ではないけどそもそも何年も前に一度だけだし…でもそんなこといちいち説明するのも変だよね???



「な、なんで?」

「…なんでって答えるってことは初めてじゃないのか……あ。もしかしてそれって俺が見たあの工業の…?」


って。聞いて来たはずの川島が「…やっぱいい」私の口を手で塞いで。


「やっぱ何も言わないで。想像したらムカついて来た」

そう言って私の口内に舌を入れてきた。


いつもの優しいキスからは想像も出来ないほどの激しいキス。
首筋に下りて来る川島の唇の熱さに



「…ンん…っ、あっ…」


思わず声を洩らした。


それを合図にするかのように胸元から入り込んだ川島の手が私の膨らみに触れ

あっという間に脱がされた浴衣が、ベッドの下へとハラリと落ちた。



男の人に抱かれたのは人生で二度目。

なのにこんなのおかしいのかもしれないけど。

川島に触られたところが熱くて気持ち良すぎて

昂る感情を抑えきれずに、その夜私は何度も泣いた。

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作品ジャンル:恋愛
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ユチコ(プロフ) - おにぎり侍さん» 最初から読んでくださりありがとうございます!中学生の出会いから始まった二人の関係が今後どのようになっていくのかも楽しんで貰えるように頑張りますね! (2018年8月19日 17時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - 絵蓮(エレン)さん» コメントありがとうございます!最初から読んでくださってるなんて嬉しいです〜( ;∀;)もっとキュンキュンをお届けできるように頑張りますね! (2018年8月19日 17時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり侍(プロフ) - 1から読みました!中学から大人になるまで…最高です! (2018年8月19日 12時) (レス) id: 3b05885be4 (このIDを非表示/違反報告)
絵蓮(エレン)(プロフ) - 続編おめでとうございます!1の時からずっと見させてもらって、キュンキュンしてます!← 更新頑張って下さい! (2018年8月18日 22時) (レス) id: 75d02ce64f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年8月18日 18時

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