希 望 Part15 ページ43
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キャベンディッシュ｢おい、トラファルガー！
何をしている！はやく下に降りるんだ！｣
ロー｢俺はここに残る！
お前ら先にいけ！｣
キャベンディッシュ「...!!なんだと!!
いくらチユチユの実で回復したからといって、
俺らより重症じゃないか！！」
ロー｢...俺がこの闘いにあいつを巻き込んだんだ。｣
ロビン｢トラ男くん。海賊同盟の船長の立場は
同等のはずよ。
それに、ルフィーは自分の意思でドフラミンゴと闘っている。
意味の無い喧嘩はしない人よ。｣
ロー｢...あぁ。だが、俺は13年間ドフラミンゴを討つためだけに生きてきたんだ。
この闘いを最後まで見届けたい...!!」
｢ロー......｣
私だけでなく、そこにいる皆が、
ローの強い想いを感じとったようだった。
キャベンディッシュ｢...はぁ。わかったよ。｣
ロー｢...心配してくれたのにすまねぇな。
ほら、Aも先にいけ。｣
｢やだ！！ローが残るなら私も残る！！｣
ロー｢A！！なんでだ！！
下の方が安全だと分かるはずだ！！｣
｢当たり前でしょ！！
せっかくローと再会できたのに...
少しでもローと一緒にいたいよ...!!
それに、こんな危険な場所にロー1人で残して、
もし何か起きて、一生ローに会えないなんてことになったら、私、ずっとこの先後悔する...!!｣
キャベンディッシュ｢...はぁ。
お前ら2人がどういう関係かは知らないが、
2人で仲良くここに残れ。
何かあったらすぐ助けに来てやるから。｣
ロー｢なっ...!!
おい、Aは連れてけ！！｣
キャベンディッシュ｢無理だ。そんなのお前にだって分かるだろ。見ろ、彼女を。
お前の想いが強いように、
彼女の想いも強すぎる。｣
私はローの手を握り、
じっとローだけを見つめていた。
ロー｢...そのようだな。
わかった、Aは俺が守る。
すまねぇ。お前らははやく下へと避難してくれ。｣
キャベンディッシュ｢あぁ、言われなくてもそうする。...気をつけろよ、2人とも。｣
ロー｢あぁ。｣
そうして皆下の段へと降りていき、
ひまわり畑には私とローだけになった。
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作者名：紫 音 | 作成日時：2020年5月17日 1時
