悪 魔 Part5 ページ5
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ドフラミンゴ｢ふっふっふ...
気分はどうだ。｣
1時間くらい経っただろうか。
東の街を全て焼き尽くしたあと、
西の街まで行ってきたのだろう。
ドフラミンゴは部下を引き連れ
泣き疲れ、項垂れる私の元へと帰ってきた。
｢...｣
私はドフラミンゴの問いかけに
何も答えなかった。
もう、答える気力すらないくらい、
絶望を感じていた。
ジョーラ｢若様、その女どうするのざます？｣
ドフラミンゴ｢ドレスローザへ連れて帰る。｣
｢...!!｣
連れて帰る...??
ドレスローザという国は
どこにあるのか分からないけれど、
私はこいつらの国へ連れて帰られるの...??
そんなの無理。
この島にはもう食料も住める場所も何も無い。
それでも私も大好きなこの島に残って、
ここで死 にたいー。
ディアマンテ｢本気か、ドフィー？
そんなにその女のこと気に入ったのか。｣
ドフラミンゴ｢あぁ、本気だ。
...ほら、ここにもう用はねぇ。
さっさとドレスローザへ帰るぞ。｣
ドフラミンゴは、
私の腕を掴み船の方へと引っ張った。
｢い、いや！！！！！やめて！！！！！
私はここで死 ぬ！！！！！｣
ドフラミンゴの腕を振り切り、
ワープで逃げようとした。
しかし、私の能力は便利だが、
体力をとても使う。
すでに私の体力は限界に達していて、
すぐにワープすることができず、
その場に倒れ込んでしまった。
｢うっ......｣
ドフラミンゴ｢ふっふっふ...
そんな無理すんな。
おい、ピーカ、船から海楼石の錠を持ってこい。｣
ピーカ｢了解だ。｣
やたら声が高いガタイのいい男が、
私に海楼石の錠をつけた。
ドフラミンゴ｢これでもうお前は逃げられねぇ。
このままだったら死ぬのに、
生かしてあげようって言ってんだ。
黙って俺についてこい。｣
｢いやよ！！
あなたたちについて行っても地獄と一緒。
そしたら死んだ方がましよ！！｣
ドフラミンゴ｢聞き分けの悪い女だな。｣
その時だった。
｢うっ...｣
私の腹に、何か細いものが突き刺した。
私はそのまま気を失ってしまった。
ドフラミンゴ｢...よし、その女を連れてこい。
出航するぞ。｣
私はそのまま、
大好きな島を離れることとなった。
...ローとの約束の場所を、失ってしまった。
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作者名：紫 音 | 作成日時：2020年5月17日 1時
