希 望 Part8 ページ36
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｢はぁっ、はぁっ、はぁっ...｣
まだ本調子とまではいかないが、
あれだけ傷を負ったのに、
だいぶ体力が回復している。
さすがに早すぎる。
普通だったら一晩目覚めなくてもおかしくないのに。
これもローのオペによるお陰なのだろう。
しかし、そうなると、
ローはドフラミンゴと戦う前に
私の治療に体力を消耗したと考えられる。
...なら、なおさら急がなきゃ。
私は今の体力で出来る限りの全速力で、
王宮の広間へと向かった。
｢いた...!!｣
そこには、ドフラミンゴの姿が見えた。
しかし、ローの姿は見えない。
ローはどこ...!?
...ついに王宮の広間へと着いた時、
その答えが明らかとなった。
｢ロー！？！？！？｣
ローは...
大量の出血をし、倒れていた。
それに、片腕を失っていた。
帽子で隠れ、顔は見えない。
だがしかし、明らかに格好はロー。
私は急いでローの元へと駆け寄った。
｢ロー...！！！！！
ねぇ、ロー！！！！！
嘘でしょ、ねぇ、嘘って言ってよ！！！！！｣
ドフラミンゴ｢おぉ、A。起きたのか。
思ったより早かったな。ローのお陰かな？
しかしそのローはもう死んじまったよ。｣
｢ロー！！！！！起きてよ、ロー！！！！！
死なないって約束したじゃん！！！！！｣
私はドフラミンゴの言葉など耳に入らず、
ローの横で蹲って泣き叫び続けた。
その時ー、
ルフィー｢ミンゴー！！！！！｣
下から、ものすごい雄叫びと共に、
麦わらがやって来た。
ドフラミンゴ｢あいつを閉じ込めておくには少し檻が小さかったか。｣
ルフィー｢はぁっはぁっはぁっ...
お前... 絶対許さねぇ...
......!? おい、お前、トラ男の彼女... 無事だったか！！
って、トラ男！？すごい出血じゃねぇか！！｣
麦わらは、私たちにすぐに気づき、
ローの元へと駆け寄った。
ドフラミンゴ｢ふっふっふ...
見たらわかるだろ。死んでいる。｣
ルフィー｢......くそっ！！トラ男！！！！！
......お前、トラ男のそばにいてやってくれ。
俺がミンゴをぶっとばす！！！！！｣
麦わらが、勢いのまま、ドフラミンゴへと
殴りかかろうとした時だった。
？｢待て、麦わら。｣
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作者名：紫 音 | 作成日時：2020年5月17日 1時
