再 会 Part17 ページ28
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｢ヴァイオレット、ありがとう！！｣
ヴァイオレットから鍵を受け取った
麦わらという男は、
まずはローの手錠を外そうとした。
...しかし、
ルフィー｢んー！取れねぇ！｣
ロー｢何やってる、早くしろ。｣
ルフィー｢そんなこと言ったって、俺この手錠に
触れないから難しいんだよ。｣
一生懸命麦わらが手錠を外そうとしていたその時だった。
｢きゃあっ!!｣
ロー｢A！！｣
私はドフラミンゴの糸に身体を引っ張られ、
気づけばドフラミンゴにお姫様抱っこをされていた。
｢いやっ、降ろして！！！！！｣
ドフラミンゴ｢ふっふっふ...
従順で素直だったのになぁ、A。
1年前の反抗的な目をしたお前にすっかり
戻っちまって...
俺は悲しいよ。｣
ドフラミンゴ｢おい、ピーカ。｣
ピーカ｢ドフィー。｣
ピーカが、頭だけを床から出した。
今、ピーカは完全にこの城と同化しているのだろう。
ドフラミンゴ｢こいつら全員外に出せ。｣
ピーカ｢承知した。｣
すると、ゴゴゴゴゴ...という
ものすごい地響きと共に、
城全体が揺れた。
ヴァイオレット｢きゃあっ！！！！！｣
ルフィー｢なんだこれ！！！！！｣
ロー｢Aー！！！！！｣
｢ロー！！！！！｣
城は自由自在に姿を変えていき、
ローたち3人が王宮の外へと放り出されてしまった。
ローに手を伸ばすも、全く届きもしない。
落ちてゆく3人の姿をただ見つめることしかできなかった。
...せっかく、本当の意味で再会できたのに。
記憶も取り戻して、
ローの名前も呼べるようになったのに。
一瞬で離れ離れになってしまった。
...ドフラミンゴの手によって。
ドフラミンゴ｢ふっふっふっ...
ふはははははっ！！
...こうなりゃしょうがない。
鳥かごを始めるぞ。
...A、お前は俺と一緒にこの国の行く末を
見届けよう。
お前はハートの席につく、ファミリーの最高幹部なんだからな。｣
｢鳥...かご......!?
やめて！！ドフラミンゴ！！
......きゃあ！！！！！｣
ドフラミンゴは、私の左肩に糸の束を突き刺した。
ぽたぽたと血が垂れる。
私は痛みに震えた。
ドフラミンゴ｢...A。俺に逆らうな。
それに、ドフィーと呼ぶ約束のはずだぞ。
シュガーの契約が切れた今...
俺はお前を痛みで支配する。
ふはははははっ！！｣
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作者名：紫 音 | 作成日時：2020年5月17日 1時
