再 会 Part15 ページ26
・
私が刀を振り下ろそうとした、その時だった。
｢...!!｣
ドフラミンゴ｢なんだこれは...!!｣
ロー｢...うっ。｣
私は、全身眩い光に包まれた。
自分自身、何が起こっているのかわからなかった。
数秒後、光は消えた。
しかし、特に私に何も変わりはなかった。
プルルル...... プルルル......
ドフラミンゴの電伝虫が、突如王室に鳴り響いた。
ドフラミンゴは何か悪い予感を察知したのか、
私とローをその場に残し、
電伝虫にでた。
ドフラミンゴ｢なんだ、どうした。｣
トレーボル｢ドフィー！！！！！
すまねぇ！！！！！
シュガーがやられちまったぁ！！！！！｣
ドフラミンゴ｢...!?な、なんだと...!?｣
トレーボル｢俺たちの10年間の努力が...
何万人ものおもちゃたちが、元に戻ってく！！！｣
｢...!!シュガーが...!?｣
もしかして......
さっきの光は......!!
おもちゃから人間に戻ったということ！？
私は姿形は変えられなかったから、
何も変化がなくて気づかなかったけど...
...ということは、シュガーとの契約が終わった。
ドフラミンゴの言うことを聞かなくていい...！！
私に起こった変化はそれだけじゃなかった。
大事な大事なことー。
そう、
ロー｢...A！！A！！｣
みんなの記憶の中に、
私は戻ったのだ。
もちろん、ローも。
ローが、私のことを思い出してくれた...!!
ロー｢ごめん、Aのこと思い出せなくて。
約束したのに。お前のこと1人にさせないって。
ドフラミンゴに捕まることになるなんて。
こんなことになるなら、島に残すんじゃなかった。
一緒に島を出ればよかった。
辛い思いさせて本当にごめんな...｣
ローの目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
ロー｢...ごめんな。こんな手錠をつけた状態じゃあ
抱きしめることもできない。｣
｢ううん。大丈夫......」
私も、さっきからずっと泣いているのに、
また涙が止まらなくなった。
...でもこれは、さっきまでの涙とは違う。
悲しくて泣いてるんじゃない。
嬉しくて。
今起きた、この奇跡が幸せすぎて。
涙が止まらなくて、
暫く言葉を発することができなかった。
でも、やっと言える。
ロー、あなたの名前を呼んでいいかなー？
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫 音 | 作成日時：2020年5月17日 1時
