悪 魔 Part11 ページ11
・
ドフラミンゴ｢A、お前には特別に
最高幹部であるハートの席を授けよう。
...ただし、俺が許可した時以外に
ワープの能力は使うな。
そして決して俺から逃げるな。
お前は一生このドレスローザから出るな。｣
｢なっ...｣
私が反抗しようとした時、
ドフラミンゴは私の口元に人差し指を当てた。
ドフラミンゴ｢それから、俺に反抗するな｣
｢わか...り...ました......｣
...なんで！？言葉が勝手に...！？
全然納得なんてしてないのに...！！
ドフラミンゴ「これでもう逃げられない。
海楼石の手錠をとってやろう。｣
ドフラミンゴは、私の手にずっとつけられていた
海楼石の手錠を丁寧に外してくれた。
これで...能力が使える...！！
逃げられないとか言ってたけど、
絶対逃げてやるんだから...！！
よし、この王宮の外、
ドレスローザの港までワープ......
あれ...!? なんで...!?
いつもなら、1度見た景色を頭に思い浮かべて、
ワープ！って思えば飛べるのに！！
ドフラミンゴ｢ふっふっふ...
逃げられないと言ったろ？｣
ドフラミンゴ｢一生懸命ワープしようとしても無駄だ｣
ドフラミンゴ｢シュガーとお前の契約はこうだ。
�牴兇量仁瓩暴召Δ海鉢瓠�
...つまり、さっき俺がお前に
�牴兇�許可した時以外に能力を使うな�瓩�
言ったからもうお前は好きに能力は使えねぇんだ。｣
なっ...
それが、ドフラミンゴが｢逃げられない｣と言っていた
意味...!?
私は自分の置かれている状況を完全に察知し、
絶望した。
...もう、どこにも逃げられない。
私はドフラミンゴのあやつり人形として、
一生ドフラミンゴの傍で生きていくしかないんだ。
だからといって、助けてくれる人もいない。
だって、
私のことなんてみんな忘れてしまっているんだから。
ドフラミンゴ｢状況がようやく分かったようだな。｣
ドフラミンゴ｢A、これから俺のことは
ドフィーと呼べ。
俺の事を愛し、俺にその身体も心も全て捧げろ。
...わかったな？｣
｢...はい、わかりました、ドフィー。｣
私の身体は自然とドフラミンゴの傍へと近づき、
ドフラミンゴを抱きしめた。
愛していた人からは忘れられ、
愛していない人を愛さなくてはいけない未来に
絶望感で満ち溢れ、もはや涙すら出なかった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫 音 | 作成日時：2020年5月17日 1時
