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今日は遊園地の気分。
馬に跨ってゆっくり変わる景色を楽しむ。
2週して、ふと彼が来ていることに気がついた。
慌てて馬から降りる。
『来てたんですか!?』
「慌てなくても良かったのに。」
くすくす笑った彼。
「もうメリーゴーランドは楽しまないのかい?」
『いつでも楽しめるから良いんです!それよりあっちで遊びましょう?』
彼の手を引いて駆け出す。
とても大きな遊園地。
普通なら大勢の人が居るはずの此処は今、私と彼だけの空間になっている。
私達二人だけの静かな世界で楽しい音楽だけが鳴り響く。
パレードはぬいぐるみが開催し、彼との思い出もぬいぐるみがカメラでパシャリ。
嗚呼、こんなにも楽しい!
カチューシャを買い、お揃いで頭に着ける。
それもぬいぐるみに撮って貰って、大切な思い出になる。
そうこうすれば1時間なんてあっという間。
彼は名残惜しそうな顔をして遊園地から消えてしまった。
ふふ、楽しかった!
彼も楽しめたかな?
一人になっちゃったからもうお家に帰ろう。
ぬいぐるみに手を振って歩き出す。
明日は何処に出かけよう?
青年が居た場所。
彼女に手を振ったぬいぐるみの横。
そこには彼女とお揃いのカチューシャが落ちていた。
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作者名:くろす | 作成日時:2023年8月31日 16時