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竈門炭治郎
「あの!ちょっとだけ時間もらえませんか…!」
お昼休み、教室で炭治郎とお喋りしていると男の子が話しかけてきた。
彼の声が大きいもんだから、「まさかの呼び出し?」「告白だよ告白!」なんて聞こえてくる。
告白だと決まったわけじゃないけど周りの言葉に恥ずかしくなって対応に困る。
炭治郎がいるのに男の子の呼び出しに応じる訳にも行かないし、かと言って断って告白じゃなかったらとんだ思い上がりだ。
どうしよう。
炭治郎になんて言えばいいのかな、彼に応じるべき?断るべき?
もうわかんない!
困って炭治郎を見ると目が合った瞬間、驚いたように目をぱっちりしたけどすぐに察してくれた様で「行っておいで」と優しく笑ってくれた。
.
「好きです!僕じゃダメですか?」
呼び出しはクラスの皆の言う通り告白で。
さっきはうじうじしちゃったけど答えは決まってる。
「炭治郎が大好きなのでごめんなさい」と断わった。
「炭治郎ごめん!」と急いで教室に戻ってに謝ると
炭治郎「彼、すごい勇気出してたのが匂いで伝わってきたからさ。例え断るとしても気持ちを受け取ることってすごく大事だと俺は思って」
「だからAが謝る必要はないんだ」そう言ってわたしの頭を撫でてくれる。
「彼について行ったら炭治郎に不安な思いさせたんじゃないかなって思っちゃって心臓バクバクしたよ」
炭治郎「はは、それは心配無用だよ」
「炭治郎そんな自信もりもり君なの?」
炭治郎「ううん、Aが他の男にボディタッチされてたりふたりっきりでいられたら嫉妬だってしちゃうよ」
自信じゃなくて信用してるってことなのかな?
炭治郎「そうだね、信用してるのは当然だけど」
心を読んだようにニコニコしながらまたわたしの頭を撫でると
炭治郎「何より毎日隣から俺のことが大好きって匂いから伝わってくるからさ」
毎日感じている炭治郎への愛おしさが筒抜けだと知り顔が爆発したように熱くなったので机の上に置いてあったノートで顔を扇いでいると耳元で炭治郎の小さい声が聞こえた。
「俺も毎日大好きって思ってるよ」
.
なんでもお見通し。
炭治郎「ちなみに授業中も後ろからヒシヒシつたわってきてるよ!嬉しいけど、授業中は俺より先生に注目しないと」
「わーーーー!それ以上言うと人権侵害!プライバシー!法に触れる!」
炭治郎「ふふ、A大袈裟だなぁ」
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奏音 - 貴方は神ですか?(訳:本当に最高です。ありがとうございます) (2019年10月27日 1時) (レス) id: 9c3c6c7419 (このIDを非表示/違反報告)
あいななせ(プロフ) - 心さん» ご指摘、感想ありがとうございます!修正致しました!全く気づかなかったので感謝です●┓'' (2019年10月7日 0時) (レス) id: 9cd7ba9641 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 宇髄さんの髄が違います(コソッ とっても面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月6日 20時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
humi - こういう感じのお話大好きです!続き待ってます! (2019年9月30日 23時) (レス) id: fd2cbcf8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいななせ | 作成日時:2019年9月30日 3時