7話［車内では］ ページ9
Prrrrrr…Prrrrrr
『ん。』
寝惚けた頭でテーブルの上で暴れている携帯を取る。
『はぁい。かいじょーですけど。』
「えっ！？あっ、開城さん！」
聞き覚えのある焦った声で俺の脳は一気に覚醒した。
『うぁぁあ！！忘れてください！！寝惚けてたんですよ！今いきますからね！？』
年下の女の子に寝惚けている様子をさらすのはなんとも恥ずかしい事で、顔に熱がたまるのを感じながら車の鍵を手にとった。
***
『すいません、遅かったですか？』
スタジオの裏の方へ行くと、全員揃っていた。
「わざわざすいません…。」
壮五さんが申し訳なさそうに言うので、いえいえと笑顔で返す。
皆車に乗り込み、車を出すと、小鳥遊さんが寝てたんですか？と訪ねてくるので、ビクッと肩がはねた。
『忘れてください…。結構マジで寝ぼけてました…。』
「へぇ、しっかりしてそうなのにそんな事もあんだな。」
後ろからそう大和さんの声がするが、声だけでニヤニヤしてるのが分かる。
『俺人間ですよ？』
不機嫌そうに言えば、悪かったってと謝ってきた。
「そういえば開城さんは寮じゃないんですか？」
陸君が不思議そうに俺に訪ねる。
『まぁ俺は自分の家がありますからね。手放すわけにはいかないでしょう？』
陸君はへぇと納得した声をあげるが、一織君はん？と納得のいかない声をだした。
「誰かと一緒に住んでるんですか？」
すると車体が揺れるほど皆がええぇ！！？？と声をあげる。
『どうだと思います？』
そういやらしく笑みを浮かべる。
「開城さんのこと、なにも知らないです。」
同い年なのに、と壮五さんが言う。
『Aでいいですよ、みなさん。別に俺の事知ったってなんもなりませんし。
どちらかというと俺は壮五さんの事知りたいです。』
シーンと静まり返る車内。
「たらしですね。」
一言。
『一織君、絶対俺の事嫌いですよね？俺ちゃんとたらし混む時は本気でやりますよ。』
「どうやって？」
三月さんがハテナを浮かべて言う。
『どうやってって……。うーん。"俺なしじゃ生きていけないように調教してやるよ。"………とか。』
「それを世間ではサディストっつぅーんだよ！！」
三月さんの鋭いつっこみ。
「調教って？」
「駄目だよ環君！そんな言葉覚えちゃダメ！」
なにこの遠回しにグサッと来る感じ。
話題をふったのは皆なのにと思いながら、目の前の信号が青になるのをまった。
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しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！本当嬉しい限りで…！お互い頑張りましょうね！ (2017年3月20日 22時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます！作者さん、白雨の探偵も書かれていらっしゃったんですね！そちらの作品もお気に入りでしたので驚きました！！どちらの作品もとても面白いです！！これからも応援しています！！ (2017年3月20日 22時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！とても励みになりました(*^^*)咲夜架さんも頑張って下さい！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» レスありがとうございます。全話読みました！すごい、ドS主人公たまりません…！もっとドS見たいです！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» そんな細かいところまで見ていただいてありがとうございます！すいません！スペルミスですね…。すぐ修正させていただきます！ご指摘のコメント、感謝します(*^^*)番外編もよろしくおねがいします！ (2017年3月20日 19時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏色ポニテ
| 作成日時：2016年8月20日 8時
