4話［警戒心］ ページ6
「なっ、七瀬さんっ！！近づいちゃ駄目ですよ！！」
と俺から陸君を遠ざける一織君。
「Oh、陸っ！ワターシの後ろに！」
六弥 ナギ。ナギ君も警戒心むき出しだ。
「えっ、えっ！？」
陸君にいたっては面白いくらいのキョドり顔。あぁ、そそるねぇ。
『あぁ、すいません。悪気は無いんです。俺常識人ですよ？』
すぐさま笑顔を浮かべるが、全員の俺に向ける目は随分と冷ややかなものだった。
「えっとぉA君？いや、お兄さんはどんな君でも可愛い後輩だから受け止めるよ？
その………そっちの人なの？」
そっちとは、……まぁそっちの事だろう。
『違いますよ。俺にそんな趣味はありません。』
アハハと苦笑する。
「……噂道理ですね。」
突如後ろでボソッと聞こえた声に、思わず振り向く。
『はい？』
どういうことだろうか。
「あっ、その…。実はあの日、私のアイドルスカウトの勉強だったんです。
それで社長と街をうろうろしてたら、貴方の事を小耳にはさんだもので…。」
……俺はそこまで有名じゃないはずだが。
『どう言った内容で？』
俺がそう聞くと、随分と言いづらそうに小鳥遊さんが口を開いた。
「bouauetという喫茶店には女性の客が多い。何でもイケメンのドS店員が居るから…と。」
ピキっと固まる。
確かに女性客のほうが圧倒的に多い。だが俺は決してサディストじゃ………サディストじゃ……。
『俺、サディストじゃ…ないですよ？いやそりゃあ俺のせいで人の顔が歪むのを見るのはとても優越感に浸りますけれど……。』
……あれ？
「それをサディストっていうんじゃないのか？」
大和さんが眼鏡をクイッと持ち上げて言った。
何とも様になっている。
『反論の余地がありません。』
俺は自らの自覚していない部分に気付き、はぁと溜め息をつく。
『じゃあ尚更なんで俺なんかスカウトしたんですか？』
「はい。開城さんには開城さんの魅力があると思ったんです。
時にはお客様の求める笑顔を。時には強引さを。
そんな貴方が芸能界へ入れば、面白いと思ったんです。」
ニコッと綺麗に笑う小鳥遊さんに、思わず口角が緩んだ。
『そうですか。俺は自分らしく芸能活動をすればいいと。』
「はいっ！」
なるほど。生憎俺はソロでのデビューだし、気は使わなくていいのか。
『ということらしいので先輩方。ご指導のもとよろしくお願いします。』
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しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！本当嬉しい限りで…！お互い頑張りましょうね！ (2017年3月20日 22時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます！作者さん、白雨の探偵も書かれていらっしゃったんですね！そちらの作品もお気に入りでしたので驚きました！！どちらの作品もとても面白いです！！これからも応援しています！！ (2017年3月20日 22時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！とても励みになりました(*^^*)咲夜架さんも頑張って下さい！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» レスありがとうございます。全話読みました！すごい、ドS主人公たまりません…！もっとドS見たいです！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» そんな細かいところまで見ていただいてありがとうございます！すいません！スペルミスですね…。すぐ修正させていただきます！ご指摘のコメント、感謝します(*^^*)番外編もよろしくおねがいします！ (2017年3月20日 19時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏色ポニテ
| 作成日時：2016年8月20日 8時
