42話［冗談］ ページ45
***
『冗談キッツいって、これは流石に…。』
背中に伝う冷や汗。
CM撮影から数日、俺の携帯に届いたメールは唯一の友人からであった。
ー蓮華の墓参りに行かないかー
たった一文、それだけ。
だが俺を動揺させるには十分な内容だったのである。
嗚呼、時の流というものは速い。
恐ろしいほどに速く、残酷なまでに現実を押し付ける。
「おぉーいAー。」
大和の声に驚き、瞬時に携帯を隠す。
ドクドクと心拍数が高なり、思わずひきっつった笑みを浮かべた。
『何だ？大和。』
「……ちょっと今なに隠したかお兄さんに見せなさいっ！」
『何も隠してねぇよ！？』
襲いかかってくる大和。
めんどくせぇなコイツ！
「明らかになんか隠したろ！？」
『あぁあ"！携帯だよ携帯！見られたくないだろ携帯とか！！』
俺がそういうと、大和はキョトンとした表情を浮かべる。
「あ、あぁー…。Aも男だな。」
『どんな勘違いしてんのお前！？』
声を荒げ、三月ーっ！と助けを呼ぶ。
『ちょっ！大和が変に俺の事勘ぐってくる！』
「お前は子供か！何が勘ぐってくるだ！ミツにチクってんじゃねぇー！」
ギャーギャーギャーギャー
そんなやり取りが続いた後、とうとう一織に怒鳴られ、俺らの戦いは幕を閉じたのだが…。
『……どうすっか。』
悩みというものはそう簡単に消えないようで、無意識に溜め息をこぼす。
墓参り。
いきなくない、それが本音だ。
まだきちんと俺は向き合えてないのかもしれない。妹とも、アイツとも。
だが必ずその時はやって来るわけで、それが今なのかもしれない。
ー分かった、現地集合でー
震える手でそう返信した後、小鳥遊さんに声をかける。
「はい？」
書類の整理中なのか、沢山の書類を手に首をかしげる。
『明後日、オフにできます？』
小鳥遊さんは考えるような素振りを見せた後、大丈夫ですよ、と笑顔で言った。
そう。とうとう妹の命日が、明後日に迫っていたのである。
『手伝いますよ。』
とお礼に書類を持つと、笑顔で感謝され、にしても…と不思議な顔をされた。
「いきなりオフが欲しいなんて、どうされたんですか？」
身構えていた質問に、ハハッと苦笑する。
『まぁ墓参り……ですかね？』
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しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！本当嬉しい限りで…！お互い頑張りましょうね！ (2017年3月20日 22時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます！作者さん、白雨の探偵も書かれていらっしゃったんですね！そちらの作品もお気に入りでしたので驚きました！！どちらの作品もとても面白いです！！これからも応援しています！！ (2017年3月20日 22時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！とても励みになりました(*^^*)咲夜架さんも頑張って下さい！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» レスありがとうございます。全話読みました！すごい、ドS主人公たまりません…！もっとドS見たいです！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» そんな細かいところまで見ていただいてありがとうございます！すいません！スペルミスですね…。すぐ修正させていただきます！ご指摘のコメント、感謝します(*^^*)番外編もよろしくおねがいします！ (2017年3月20日 19時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏色ポニテ
| 作成日時：2016年8月20日 8時
