2話［小鳥遊事務所なう］ ページ4
***
『俺って凄い。』
もう一度言おう、俺って凄い。
何なら何度でも言おう。
それほどの勢いなのだ。
ほんの四日。されど四日。
俺はただの常識人、そう。一般人の部類に入る人間だったのだ。
喫茶店を若いながらに経営し、それなりに充実していた毎日だった。
それがどうだろう。人生とは何が起こるか全くわからないものである。
俺がアイドル？笑わせるぜこの野郎。
確かに俺はカッコいい。
ルックス？自分で言うのもなんだが100点をあげよう。勿論心から親に感謝してます。
だが個性がない。
だって俺は常識人だから。
そんな俺が今小鳥遊事務所前にいる。
完全に不審者か出待ちファンじゃねぇか。
フゥ…と大きく深呼吸をして緊張をほぐす。
震える指でインターフォンを押すと、俺をこの道へ引きずった張本人の可愛い声が聞こえた。
「あ、開城さんですね！！お待ちしておりました！！」
待ってたの！？ごめんねぇ、十分くらい前から緊張でここうろちょろしてました！！
と、心の中で悶えながらお邪魔します、と中に入る。
その後ユルフワ女子に社長室らしい所へ連れていかれ、失礼しますとドアを開けた。
「やぁ、待ってたよ。」
社長ってまさかのこの人か。
「そういえば名乗ってなかったね。僕はここの社長、小鳥遊 音晴だ。よろしくね。」
「あっ、私は小鳥遊 紡と申します！！」
流れ的には俺の番、なのだろうが、スカウトされたあの場で一度名乗ったので、これは二度目になるな。
『開城 Aです。喫茶店*bouauet*のオーナーをしております。齢二十歳です。』
そう言って頭を下げると、礼儀正しいねぇと言う声が聞こえ、思わず頬が緩んだ。
常識人にとっては最大の誉め言葉だ。
「早速で悪いんだが、ひとつ決めてほしくてね。君はグループで活動したいかい？それともソロがいいかい？」
俺は少しうぅんと唸るが、正直答えは明確なのである。
『ソロでお願いできますか？』
「難しいよぉ、ソロは。今の時代は特にね。」
『いえ、ソロで。』
集団行動が向かないのは身をもって体感しているので。
「よしっ、分かった。それじゃあ小鳥遊君。メンバーに開城君を紹介して上げて。」
「はい、社長！」
俺はこれからお世話になる二人をしっかり視界に捉え、もう一度深く頭をさげる。
『右も左も分からない状態ですが、どうぞよろしくお願い致します。』
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しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！本当嬉しい限りで…！お互い頑張りましょうね！ (2017年3月20日 22時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます！作者さん、白雨の探偵も書かれていらっしゃったんですね！そちらの作品もお気に入りでしたので驚きました！！どちらの作品もとても面白いです！！これからも応援しています！！ (2017年3月20日 22時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！とても励みになりました(*^^*)咲夜架さんも頑張って下さい！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» レスありがとうございます。全話読みました！すごい、ドS主人公たまりません…！もっとドS見たいです！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» そんな細かいところまで見ていただいてありがとうございます！すいません！スペルミスですね…。すぐ修正させていただきます！ご指摘のコメント、感謝します(*^^*)番外編もよろしくおねがいします！ (2017年3月20日 19時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏色ポニテ
| 作成日時：2016年8月20日 8時
