24話［駒］ ページ26
No side
［アハハっ！！］
長い時間、その空間に笑いが絶えることは無かった。
アイドルも司会者も観客も、表情豊かにその時間を素直に楽しんで、収録現場特有のピリピリとした感じは何一つ無いものだった。
完璧なパフォーマンスをみせるTRIGGERに、夫婦漫才のような会話をみせるRe:vale。
そしてメンバー一人一人の個性を爆発させるアイドリッシュ7。
『やだなぁやめてくださいよ。俺はいたって普通の常識人です。』
自称常識人の隠れドS系ソロアイドル。
そんな新人の彼は、プロの中にいても違和感がないくらいにこの空間に馴染んでいた。
「皆さん素晴らしいパフォーマンスでした！！」
［きゃあああ！！！］
Aをぬく三組のアイドルグループのパフォーマンスが終わると、なりやまぬ歓声が響く。
そんな声を聞き、Aは静かに口角を上げた。
ーこの歓声を俺は独り占めできるのかー
と。
勿論そんな根拠は一切ない。
なんせデビューしてそう長い時間アイドルをやっているわけではないのだ。
だが、Aには圧倒的な自信がある。
「ではお願いしましょう！！謎のソロアイドル！！開城 A！！新曲発表！！」
Aがステージの上に立ち、音楽が流れ出す。
ニィっと口角を上げてAが声を発し動き出した瞬間。
グンッとAを見ている全員は、引っ張られるようにAの世界へ引き込まれたのだった。
***
『お疲れ様でした。』
撮影が終わり、Aは全員に挨拶をして回った。
何度も受ける誉め言葉に爽やかな笑顔を浮かべ、Aは自身の控え室へ戻ろうと足を向けた。
『………待ち伏せですか。』
ニコリと先程とは違う笑顔を浮かべるが、その目は笑っていなかった。
「久し振りだね。」
そういってAとは裏腹に微笑む男。
『なんですか？』
「……やはり君はまだまだ上に行ける。ゼロをもこえるアイドルになれるよ。今日それを見て確信した。」
そう平然という男に、Aは冷たい視線を向ける。
『九条 天は貴方を心底尊敬している。貴方はそんなあの子をゼロの代わりに見ているんです。
俺はそんな貴方の駒になるつもりはありません。
前にもそう言ったはずですよ。
・
・
ねぇ、"九条さん"。』
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しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！本当嬉しい限りで…！お互い頑張りましょうね！ (2017年3月20日 22時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます！作者さん、白雨の探偵も書かれていらっしゃったんですね！そちらの作品もお気に入りでしたので驚きました！！どちらの作品もとても面白いです！！これからも応援しています！！ (2017年3月20日 22時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！とても励みになりました(*^^*)咲夜架さんも頑張って下さい！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» レスありがとうございます。全話読みました！すごい、ドS主人公たまりません…！もっとドS見たいです！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» そんな細かいところまで見ていただいてありがとうございます！すいません！スペルミスですね…。すぐ修正させていただきます！ご指摘のコメント、感謝します(*^^*)番外編もよろしくおねがいします！ (2017年3月20日 19時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏色ポニテ
| 作成日時：2016年8月20日 8時
