14話［素直じゃない］ ページ16
***
『カウンター座ってください。メニューから好きなの選んでいいですよ。』
「………別人ですね……。」
一織君のその一言でカアァッと顔に熱がのぼる。
『っ。忘れましょう！！』
俺は顔に手を当てて赤くなった顔を隠す。
「いやぁ、お兄さん感動しちゃったよ。A君イケメン〜。」
ニヤニヤと楽しむように言う大和さん。
『違くて！久々に頭に血がのぼったというか、その……。』
残念だ。さっきはあんなにスラスラ言葉が出てきたのに何も出てこない。
「でも本当にありがとうございました。」
『すっ、素直に言われるとどうしたらいいかわからないんでやめてください壮五さん…。』
うつむきながら冷たいお茶を入れて差し出す。
「俺も、元気出た。サンキューな。」
『いえ、俺もなんか言い過ぎました…。』
帰ったら一人で反省会だよ俺。
「然り気無くガキ大将みたいな事言ってたけどな。」
『だから忘れてくださいって。』
俺は皆のメニューが決まるのを待って、口にタバコをくわえた。
「Aはタバコ吸うのデスか？」
ライターで気を付けようとしたが、そういえば未成年の前だったと再びタバコを閉まった。
『すいません。未成年の前でした。』
俺は立ち上がっていけてある花に水をやる。
「花、好きなの？」
環君の純粋な質問に別に、と答える。
『俺本当は花もアイドルも別に好きじゃないんですよねぇ。』
苦笑しながら答えると、陸君が驚きの声をもらす。
「お店の名前もbouauetだからてっきり好きなのかと…。」
「馬鹿ですか貴方は。アイドルの方を突っ込むべきでしょう。」
流石一織君。
『ふふっ。俺アイドルとか全然興味ありませんでしたし。』
「だから、俺達にも他人行儀なの？」
首をかしげて訪ねる環君に、俺は苦笑いする。
『俺は皆さんの愚痴聞きに来たんですけどね。なんで俺が尋問されてるんですか。』
「Oh……誤魔化しダメです。正直に。」
ワアオ。年下にこんなこと言われるとは。
『貴方達の事が嫌いならわざわざあんなことしませんよ。
これはもう癖ですよ。
録に人間関係築いて来ませんでしたから、接し方が分からないんですよ。』
「友達居ないのか。」
『大和さんその通りですがムカつきます。』
俺は指差された料理を作るためサクサクと準備を進める。
「………素直じゃないですね。」
『俺は一織君に嫌われるような事したかな？』
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しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！本当嬉しい限りで…！お互い頑張りましょうね！ (2017年3月20日 22時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» ありがとうございます！作者さん、白雨の探偵も書かれていらっしゃったんですね！そちらの作品もお気に入りでしたので驚きました！！どちらの作品もとても面白いです！！これからも応援しています！！ (2017年3月20日 22時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» ありがとうございます！とても励みになりました(*^^*)咲夜架さんも頑張って下さい！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜架(プロフ) - しーちゃんさん» レスありがとうございます。全話読みました！すごい、ドS主人公たまりません…！もっとドS見たいです！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2017年3月20日 20時) (レス) id: 3417dbbffc (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 咲夜架さん» そんな細かいところまで見ていただいてありがとうございます！すいません！スペルミスですね…。すぐ修正させていただきます！ご指摘のコメント、感謝します(*^^*)番外編もよろしくおねがいします！ (2017年3月20日 19時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏色ポニテ
| 作成日時：2016年8月20日 8時
