【アイナナ】紡の兄は小鳥遊事務所に就職します (ページ6)

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初の送迎２ページ6

車を停め、撮影スタジオへと向かう。

万里さんから渡された関係者カードを警備員さんに見せ、中へと進んでいく。

すれ違う人はテレビで見る芸能人ばかりだ。

お！あれは今話題の美人女優の阿良々木蘭！
何というスタイルと美しい笑顔。

あぁ。声掛けたい！

そう思っていると、阿良々木蘭と目が合い俺の思考がフル回転される。

自分で言うのもあれだが、俺の容姿は自慢出来るぐらいだ。
身長も177cmとそこそこ高く、武道をやっていたことでスタイルもいい。

ここは、笑顔で目を奪うしかない！

俺は、阿良々木蘭に最高の笑顔で頭を少し下げながら、そのまま通り過ぎる。

少し歩いて後ろを確認すると、まるで少女のような面持ちではしゃいでいるのが見えた。

決まった！
これで、次会う時は連絡先GETだ！

俺は心の中でガッツポーズをしながら、浮き立つ足で皆が撮影しているスタジオへと向かった。

ーーーーーーー・ーーーーーーー

スタジオへ着き、中へ入るとIDOLiSH7の皆が撮影を始めていた。

ドラマとかで見る撮影現場。

スゲーな！撮影って本当にこんなんなんだ！

「Aさん！遅かったですね！」

「お！七瀬くんじゃないか！撮影終わったのか？」

「俺はこれからです！」

そう言って俺の隣に立つ七瀬くん。

まるで忠犬のようなその態度に思わず俺は頭を撫でてしまう。

「え？////あ、あの////」

「お？あ、ごめんごめん！」

ぱっと手を離して謝ると、顔を赤くしたメンバーが居る方へと戻って行った。

俺はその後ろ姿を見送り、何となく撫でた手を見る。

スゲーふわふわしてたな～。

なんて考えながら、俺は一度スタジオを出て珈琲を買いに行くことにした。

綺麗なモデルでも居たら声掛けに行ったけど、今日はIDOLiSH7だけみたいだしな～

「珈琲でも飲んでのんびりするか～」