【アイナナ】紡の兄は小鳥遊事務所に就職します (ページ17)

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病院ページ17

「身内の方ですか？」

「いや、違うかな？だが、願わくば貴方の様な美しい方の身内に是非なりたい」((ﾆｺｯ

「え、えっと････/////」

病院に着き、少年は直ぐに医者達に連れていかれ診察を受けていた。
俺はと言うと、一応少年の様態が気になるので診察が終わるまで受付の綺麗な看護師を口説くことに専念することにした。

頬を赤らめて視線を逸らす看護師。

やっぱり女の子は可愛いよね！
こんな照れた顔されたら、もっと色んな表情が見たくなる。

「良かったらこの後、俺と食事でm･･･「あの」

ジャケットの裾を後ろから引っ張られ振り返ると、運んできた少年が軽蔑した目で俺を見上げている。

何故そんな目をする。
俺は間違ったことなど一つもしていない！

「ど、どうした？」

「お会計」

「あ、あぁ」

軽蔑した目でひたすら俺を見る少年と共に会計を済ませ、俺は大人しく病院を出た。

あと少しで美人看護師をご飯に誘えるところだったのにな～。

なんて考えながらスマホを見ると、時間は８時に半を過ぎていた。

そろそろ行かないとヤバいな。

「俺、そろそろ仕事に戻らないといけないんだけど、大丈夫そうか？」

「えぇ。色々とお世話になりました」

「おう。次は気をつけろよ」

被っている帽子の上から少年の頭をポンポンと撫で、俺は車の方へと向かった。

はずなのに････

「あのさ、何で着いてくるんだ？」

「いや、僕もこっちの方向なので」

「あ、そう･･･」

さっきの状況から離れて歩くのも気まずいと感じ、結局二人で歩くことになった俺達。

「そう言えば少年。名前なんて言うんだ？」

「名前を聞くなら、まず自分から名乗るのが筋では？」

いや。全くもってご最もな意見ですけど････

「俺は小鳥遊A」

「九条天です」

九条天････何処かで聞いた事がある気がする。
何処でだろう？

「天って呼んでいい？」

「馴れ馴れしいですね」

「男は硬すぎるとモテねーぞ」

「軽すぎるのもどうかと思いますけど」

俺を見上げる天の目は、やっぱり軽蔑神が含まれていて、俺は何となく目線を逸らした。

別に何か悪いことした訳じゃないけど。
とにかく天は怖いな。
一織に天使の皮を被らせた感じだ。

何て考えていると「ニタニタしないで下さい。気持ち悪いです」と隣から辛口なコメントが飛んできたのは言うまでもない。