sixTeen Kiss

○° ページ8

your side




｢ 行かないで、｣


夢を見ていた。あの日と同じような


あの日がそのまま再現されたような


疲れた時、悩んだ時

こじれた事態の中にいる時


急に心が寂しくなった時



そんな困った時に限って見てしまう夢。








時々フラッシュバックするそれは


私の中の、外から見えない暗い記憶。


それなのに。

やけにハッキリした夢の中で拓朗さんは言う。





｢ なに、僕、ここにおるけど ｣




そんな簡単な言葉で。
不思議そうな声色で。



ああ、また置いていくの。
私を置いてどこかに行ってしまうの

また、、








｢ いやだよ おいてかないで、 ｣





口をパクパクして言う。あれ、声が出る。





｢ 大丈夫やって ｣




そうか。これは夢じゃないんだ。声が聞こえる。ちゃんと感触もある。
何より、拓朗さんのにおいがする。







｢ ...... ん...ｽ-...｣




ズルッ


拓朗さんがいると分かって安心した。
私はまた夢の中に落ちていった。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ *ﾟ


よく分かる 解説〜！
少し終わり方がよく分からなくなりましたが...
今回のお話 ｢ confirmation ｣ は
日本語だと ｢ 確認 ｣
背中にキスしたり抱きついたりするのには、
こういう意味があるんだそう。

終わり←○°

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