貼り付けたような笑み ページ30
五条「…まぁいいや。
分かったよ。ありがとう」
A「?」
何で、お礼を言ったんだろう。五条さんは。
A「…変なひとだな…」
伏黒「変の領域超えてんだろ」
五条「恵、酷くない?」
そう言って伏黒さんの肩に腕を回してた。
伏黒さんは迷惑そうな顔してる。
夏油「それはそうと…任務に行く前のあの発言は
取り消そうね。真希に謝って、A」
____落ちこぼれ
確かに、酷い言葉と思う。
…でもさ、どんなにひどい言葉も事実なら…
A「…事実を取り消すことは出来ません」
五条「…A〜、流石に今のは僕も怒っちゃうなぁ〜」
A「…」
五条先生、怒ってる。当たり前だよね。
“仲間”を侮辱されたんだから。
パンダ「A、真希がどれだけ努力してるか知ってるか〜?
俺は知らねぇけど」
真希「知らねぇなら言うなよ」
A「…先輩の事は知らない。興味すらない。
…でも、その努力ってのは分かる気がする。
私もそうだったから」
釘崎「…は?」
A「9歳くらいの頃、まだ正式な隊員じゃなかった頃
…1番上の姉が目の前で殺された」
そうAが呟いた。
いつもは静かな風が今日は大きく聞こえて…
全員「「「「!!!」」」」
全員の息を呑む声が聞こえた。
A「さっき言った童磨に。私は何も出来なかった。
弱かったから柱だった姉さんの足手纏にしかならなかった。
だから、急いで柱のみんなや他の姉さんたちに鴉を飛ばした。
…結局、姉さんは肺を凍らされて私としのぶ姉さんの前で
__息を引き取った」
五条「…A」
A「…だから、私は努力をした。
…努力と言うのかな、あれは…私はただ無我夢中に
鬼を狩り続けた。…それと同時に私は私を殺した。
弱い自分を捨て続けた」
私は何もわからない。
楽しさも悲しみも嬉しさも苦しさも…後悔も。
もう、殆ど何も感じない。
その点、貴方達はいいよね。
仲間というものがあるのだから。
顔を上げたAは無表情で何を考えてるか分からず
紫色の瞳は光を失っていた。
A「だから、何となくだけど
分かる気がする。ただそれだけ」ニコッ
始めてみた彼女の笑顔は
貼り付けたような不気味な笑みだった。
322人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クローバー - 続き、気になってます! (2023年2月12日 16時) (レス) @page47 id: 7d91e777e9 (このIDを非表示/違反報告)
變啾姫カナキ(プロフ) - いきなり推しがっっ‼‼‼嬉しいです♡あとめっちゃ面白いです!更新頑張ってください!! (2023年2月11日 19時) (レス) @page47 id: 58184b10af (このIDを非表示/違反報告)
アオちゃん(プロフ) - とても面白いかったです!すごく興奮しちゃいましたWこの小説は何回も読んでますが、本当に面白くて飽きません!!これからも頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援しています🎌 (2022年12月28日 23時) (レス) id: a5ab7eb0d5 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - すごく面白いし話がしっかりしていて楽しく読めます!これからも頑張ってください!楽しみに待っています! (2022年9月21日 20時) (レス) @page35 id: 060f5591e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ご指摘、ありがとうございました。 (2022年9月9日 23時) (レス) id: 6ef6b35f8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あい | 作成日時:2022年8月4日 19時