元鬼殺隊の桜柱様は大切な人を作らず、ただひたすらに呪霊を狩る

失われていく命と後悔 ページ25

ｺﾝｺﾝｺﾝｯ…

扉をノックする音が聞こえた。

そう言えば真希先輩達との合同任務だったっけ…

虎杖悠仁が死んでから約2週間経つ。

A「…はぃ"…」

真希「おまっ…声枯れてねぇか？」

A「…先輩達は…居なくなりませんよね…？」

気付いたらそう呟いていた。

A「！…ぁ…すいません、少し疲れてるみたいで…
…忘れてください。任務ですよね、すぐ準備します(苦笑)」

真希「あ、おいっ!!」

ﾊﾟﾀﾝｯ…

A「…何、言ってんだろ…」

呪術師は鬼殺隊と同じで“明日”の保証なんて何処にもない。

もしかしたらこの任務で誰か死ぬかもしれない。

それでも＿＿

A「…死なないでほしい」

…そう思ってしまう。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
A「…栗花落カナヲ…
竈門、禰豆子…」

被害者の中に姉さんの名前を見つけた。

真希「知り合いか？」

A「……カナヲは私の…姉です
…禰豆子はカナヲの夫の妹…です…」

…全員の息を呑む音が聞こえた。

みんな、目を見開いて私を見てる。

…珍しく弱々しい声が静寂の中に響いた。

A「…カナヲ姉さんに関しては義理、ですけど…(苦笑)」

伊地知「…以前、五条さんと見回りに来たときに倒れていました。
…どうやら戦ったみたいです」

A「…戦った…？…っ…あの馬鹿!!!
…戦って姉さんが死んだら意味ないじゃん…」

真希「A、しっかりしろ!!」

私はどうしたらいいの？どうすればよかった？

私は何処で間違ったの？しのぶ姉さんを止められなかったから？

カナエ姉さんを守れなかったから？…何処から間違ってたんだろ…

…カナヲ姉さんが鬼殺隊に入るのを無理にでも止めてれば…？

私が側に居なかったから？

光を失った瞳と焦り→←カオスってこの意味で合ってる？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す