元鬼殺隊の桜柱様は大切な人を作らず、ただひたすらに呪霊を狩る

必要じゃない私と強いみんな ページ21

釘崎「いやアンタ、パンダをパンダで済ませる気か」

釘崎さん、ナイスツッコミ。

パンダ「いやー…すまんな。実はお前らに
京都姉妹交流会に出てほしくてな」

釘崎「京都姉妹交流会ぃ〜？」

伏黒「京都にあるもう一つの高専との交流会だ」

…隣の人が異常に詳しい。何、あんた年サバ読んでたりする？

詳しすぎないかい？…もういいや。ってかそれ…

A「…2、3年メインのイベント…」ﾎﾞｿ

真希「その3年のボンクラが停学中なんだよ。
人数が足んねぇ。だからお前ら出ろ」

釘崎「交流会って何するの？スマブラ？wii版なら負けないわよ
メテオで復帰潰すの」

わくわくしているところ悪いけど、多分違うと思うよ。

パンダ「なら3人でやるわ」

うん、言うと思った。

パンダ「東京校、京都校。それぞれの学長が提案した
勝負方法を1日ずつ2日かけて行う。
つってもそれは建前で初日は団体戦、2日目が個人戦って
毎年決まってる」

狗巻「しゃけ」

うっわ面倒くさそう…絶対面倒くさいよ。

釘崎「個人戦、団体戦って…戦うの?!呪術師同士で?!」

真希「あぁ…殺す以外なら何してもいい呪術合戦だ」

パンダ「逆に殺されないようみっちりしごいてやるぞ」

要するに、柱稽古と変わりはないってことね。

焦って損したわ。

釘崎「ん？でもそんな暇あんの？
人手不足なんでしょ？呪術師は」

パンダ「いい質問ですね」

…何で敬語…敬語使ってもパンダはパンダでしょ…

パンダ「今はな。冬の終わりから春までの人間の陰気が
初夏にドカッと呪いになって現れる繁忙期ってやつだな」

真希「年中忙しいって時もあるがボチボチ
落ち着いてくると思うぜ。で？やるだろ？
仲間が死んだんだもんな」

A「…」

釘崎/伏黒「「やる」」

釘崎/伏黒「「(私は…/俺は…
強くなるんだ。その為ならなんだって…！)」」

…心の声が聞こえる気がする。

目から凄い覚悟が伝わってくる。

…みんな、優しいな…

釘崎「でもしごきも交流会も意味がないと思ったら
即辞めるから」

伏黒「同じく」

強い彼らと未だに覚悟を決めれない私。

…私が居なくても、いいんじゃない？

ふとそんな考えがよぎった。

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