祭り当日 ページ4
お祭り当日。
『よし、いいわよ』
『おばぁちゃん!着付けありがとう!』
『いいのよ、孫の恋路の手伝いくらいさせて頂戴。』
『え、なんで?!!』
『はるくんでしょ?ちゃんと言ってらっしゃい。』
『バレてたのかぁ…』
『ほら、遅刻するわよ?』
ふと時計に目をやるととうに6時を回っていた。
『やっばい!おばぁちゃんありがとう!行ってきます!』
青い牡丹柄の浴衣をきて私は武蔵神社に走った。
祭りの近くの道には提灯が吊るされてとても綺麗だ。
『ごめん!はるちゃん!遅れた!』
『俺も今来たとこだし、別に構わねぇよ。』
『春ちゃん、今日甚平なんだね!』
『お前も、浴衣』
『可愛いでしょ?似合ってる?』
『いーんじゃねぇの。』
『へへ、あ!私りんご飴食べたい!』
『また食いもんかよ笑』
『ほら!混んじゃうし、早く行こ!』
私は春千夜の手を引っ張って鳥居を潜った。
『ねぇ、春ちゃん!あれしよ!射的!』
『お前 出来んのかよ笑』
『たぶん!!』
まず一回目、弾を入れて引き金を弾いた
パンッ!!と言う乾いた音がなるのと
一緒に弾が下に転がった。
『下手かよ笑』
『違うし。たまたまだし!!』
『貸せよ。』
私が持っている射的用の銃を持った春千代は
残りの弾を加えて狙いを定めて、打った。
すると景品にあったくまのぬいぐるみが落ちた。
『え!!はるちゃんすごい!!』
『これくらい普通だわ。』
『私絶対あんなの倒せないって!』
『満足したかよ』
『うん!ありがとーっ!』
撃ち落としてくれたぬいぐるみを抱えて
目当てだったりんご飴を買いに向かった。
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作者名:ふーせ。 | 作成日時:2022年5月27日 18時