次の日 ページ3
翌日、いつも通り学校にきて
お弁当も食べて
授業でバレーボールをしてる所だった。
立ちくらみを起こしてしまい倒れかけてしまったが
隣にいたクラスの男子が支えてくれた
『A?大丈夫かよ?』
『あ、ごめん!西山くん!』
『あ、おう。』
気にしないでバレーを続けていたら
また立ちくらみがして
私はその場に倒れ込んでしまった。
授業に出ていたのに
倒れたことに気づいて春千代が
走ってこっちに駆け寄ってきた。
『てめぇ、無理してんじゃねーよ。』
『春ちゃん、別のクラスじゃないの?授業は?』
『んな事どーでもいいんだよ。』
『ごめん…少し気持ち悪いかも。』
『帰んぞ。』
春千代に姫抱きにされた私は
そのまま身を委ねた。
次に目が覚めると自分の部屋で。
ただいつもと違うのは
ベッドのすぐ側に春千代が立っていた事だ。
『気づいたかよ。』
『春ちゃん、なんでここに。』
『悪りぃかよ。送り届けてやったのに』
『そうだったの…?ごめんね!重かったよね!』
『体調はいいのかよ。』
『少し収まったかも。大丈夫!』
すると春千代すごく大きなため息をついて
私の方を見てこう言った。
『体調悪いのに体育なんか出てんじゃねぇ。 』
『すいませんでした。』
『そんなんで武蔵祭りいけねぇだろ。早く寝ろや。』
『何から何までありがとうね、春ちゃん。』
『おー。』
『またそれ言ってる〜!』
『うるせぇ。病人は早く寝ろ〜。』
春千代が家に帰ってから
母親に呼ばれリビングに向かった。
『あのねA、お父さんの転勤で引っ越す事になったの。』
空いた口が塞がらなかった。
『お母さん、お父さんのお仕事応援したいの。
親の都合なのに合わせさせてしまってごめんなさい。』
深く頭を下げた母親の前で
少しの間考えて私は
『お母さん、頭上げてよ。』
頭を上げた母親をみると涙がこぼれているのが分かった。
『お母さん、はるくんとAが笑ってるの見ると
言い出せなくって本当はもっと前に言うべきだったわ。』
『いいよ、私から春ちゃんには話すし。それに応援しようよ、お父さんの事。』
『ごめんね、A。』
正直、受け入れきれなかったし
今春ちゃんと離れるのを想像しただけで
涙が溢れてきそうだった。
でも、家族の事はとても応援したいし
とても複雑な気持ちで胸がいっぱいで。
凄く辛かった。
明日の武蔵祭り、それが春ちゃんと話せる最後の日。
ちゃんと気持ち伝えないとな。
※ここから夢主目線のみです!!
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作者名:ふーせ。 | 作成日時:2022年5月27日 18時