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「あの……？」
気づいたら後ろから抱きしめていた。
その体は小さくて細かった
「俺に出来ることはないのかな……？」
「っ……！僕のお友達になってよ。」
「友達？」
「そう！よろしくねキミ！」
「裕翔だよ。よろしく、りょう。」
次の日
また同じ道を通って会社に向かう
「やっほ！」
「やぁ、りょう。今日も綺麗だね。」
「そうだね〜。ここの桜はほんとに綺麗だ。」
「ふふっ、俺が言ったのはりょうのことだよ？」
「へ？僕？
ふふっキミは面白いな〜」
「じゃあ、仕事行くからまた夜ね！」
「うん！バイバイ！」
そしてまた夜に会ってたわいない話をする
そんな日が何日が続いた
りょうはよく笑う
楽しそうに話し、時には無邪気に鳥を追い回したり、桜の木と話をする
だけど、時に
とても悲しい顔をする
そんな顔ですら綺麗で、けれど儚く散ってしまいそうなその姿に
思わず手を握って、抱き寄せる
「キミは……優しいね。」
いつもそう言ってまた笑顔を見せる。
そんなある日、
りょうはぽつりと呟いた
「僕は最期にもう一度、花を咲かせたいんだ……」
「俺も見たいよ……その姿。
綺麗だろうな……」
りょうの赤い瞳が俺を捉える
その瞳に吸い込まれるように
そっとその額にキスをした
「……なっ！？」
「あっ……ごめん。つい、綺麗だから……」
一気真っ赤になったその顔はかわいくて
つい笑ってしまうと
少し頬を膨らませた
また次の日
木の前で小学生がたむろしていた
彼らは木に登り、その枝を折っていた
「君たち！ダメだよ！そんなのとしたら！
木だって生きてるんだよ！」
「咲かない年寄りの木なんだからいーじゃん！」
その木にはいくつかの新しい蕾があった
「咲くよ！きっと咲く！」
「なんだよ……
行こうぜ……」
去ってゆく子供たち
地面には既にいくつかの枝が落ちていた
りょうの記憶を思い出す。
「りょうっ！！」
いてもたっても居られず名を呼ぶ
「ここだよ……」
少し離れた木の影に座り込むりょう
その身体には複数の傷があって血が滲む
「大丈夫……？」
「へへっ、よくあることだし
それより、ありがとう。守ってくれて、“咲くよ”って言ってくれて。
嬉しかった。」
「当たり前だよ！」
「そろそろ桜の季節も終わりだね……」
「また来年があるよ。」
「そうだね……」
4月ももうすぐ終わろうとする頃だった
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MANA(プロフ) - いちごさん» いえいえ！ほんとにお待たせしてしまって申し訳ありません<(_ _)> ありがとうございます！ (2020年9月8日 20時) (
レス) id: b5f5a470ff (このIDを非表示/違反報告)
いちご - リクエストとしたサッカーの時にボールが当たって発作が出てしまうのを書いて頂きありがとうございました。続き楽しみにしてます！頑張って下さい (2020年9月5日 16時) (レス) id: 5bca04a89d (このIDを非表示/違反報告)
MANA(プロフ) - ありね ゆうきさん» リクエストありがとうございます！了解です(￣^￣ゞﾋﾞｼｯ (2020年2月19日 8時) (レス) id: b5f5a470ff (このIDを非表示/違反報告)
MANA(プロフ) - やまたかLOVEさん» リクエストありがとうございました！投稿とても遅くなってしまってほんと申し訳ないです(><) (2020年2月19日 8時) (レス) id: b5f5a470ff (このIDを非表示/違反報告)
ありね ゆうき - リクエストお願いします！リアル設定で、山田くんが高熱で八乙女くんが看病するのがみたいです！山田くんは少し退行でぐずぐずな感じで八乙女くんに甘えたりして欲しいです。書きやすくしてもらって構いません！ (2020年2月18日 18時) (レス) id: 7079d975bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MANA | 作成日時：2020年2月18日 0時
