サイドエフェクトが効かない女の子 (ページ10)

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空閑くん2 ページ10

レプリカ「そうしてユーマはいくつかの国を渡ってこちらの世界にやって来た」

三雲「じゃあ……あいつが歳のわりに小柄なのは…」

確かに空閑くんは15歳という年齢のわりには小さいと私も思っていた

レプリカ「そう、トリオンの肉体に成長する機能はない。ユーマの体は11歳の時から変化していない」

三雲くんはそれを不老不死と勘違いしたが

レプリカ「いや、有吾の全ての力をもってしてもそれは不可能だ。指輪の中に封印されたユーマの本当の体は今もゆっくりと死へ向かっている。ユーマの肉体が完全に死んだ時トリオンの体も消滅するだろう」

三雲「そうか…それをどうにかするためボーダーに……」

レプリカ「私の目的はそうだった、しかしユーマの目的は違う」

その後、空閑くんの本当の目的はお父さんを蘇させることができないかと考えていたそうだった

しかし先程の最上さんの話でそれは無理だということが分かってしまった

レプリカ「ユーマにはもう生きる上での目的はない」

！！、、、私の心臓がどくどくとなる生きる目的…私は、私だって、、！！

レプリカ「願わくばオサム、ユーマに目的を与えてやって欲しい、ユーマにはそれが必要だ」

『ごめん私席外すね空閑くんのことはよく分かった。三雲くんはやるべきことができたんでしょ？やってきな』

震える声を隠して笑顔で手を振って自室に私は戻った