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Side R
流星｢ごめん。｣
｢…本当に怒ってるのかと思った…！｣
流星｢怒ってないよ、理由がないじゃん。｣
｢……すっごい考えたのに…｣
流星｢ごめんな？…あ、泣いちゃった、
ごめんごめん本当にごめん！笑｣
.
安心したのか、ポロポロと涙を零しながら
めちゃくちゃ睨んでくるA。
もう可哀想で仕方がないので、
さっきまでの分を取り返すように甘やかそうと、
しゃがんでいるAをぎゅ…っと抱きしめる。
.
｢パーカーも…？｣
流星｢怒ってないよ。｣
｢ラーメン行かなかったことも……？｣
流星｢全然怒ってないよ。笑｣
.
そんなことで怒るわけがないのに、
本当に不安になっちゃったんだろうな
って思ってまた愛おしくなる。
.
｢………嫌い〜…っ…、｣
流星｢ふふ、俺は好き。｣
｢……うるさい…！｣
.
嫌い嫌い言いながら、
ぎゅ…っと強く抱きついて泣いている様子を見て、
“嫌ってる図には見えないんですが…、”
と笑っているスタッフ。
.
流星｢…どうしたら許してくれる？｣
｢……お寿司…｣
流星｢また寿司？笑｣
｢…じゃなきゃ…許さない｣
流星｢分かった分かった、じゃあ連れてくから。
いっぱい食べていいから。ね？｣
.
めいいっぱい優しい声で、
Aの耳に口をくっつけて囁くみたいに話しかければ、
涙を流しながらｺｸﾝと頷いてくれた。
…うん、これはしばらく
このテンション引きずられそうだな。
***
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年4月15日 22時
