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結局、あの服は、
可愛すぎて心配になっちゃうレベルだったのと、
本人も普段使いが難しいということで、
買うのをやめることにした。
もう少しシンプルな黒いワンピースと、
夏に向けての涼し気なサンダルを買ってあげた。
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｢…さっき、店員さんと何話してたの？｣
流星｢2人でお出かけですかー？って。｣
｢あの人、絶対流星のファンだよね。
ちゃっかり流星さんって呼んでたし。｣
流星｢そうだっけ？｣
｢…うわ〜…。鈍いな〜。｣
流星｢…お前が言うな。｣
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その後、お腹空いた〜と言うAを
約束してたお寿司に連れて行って、
幸せそうにパクパクと頬張るAを見て、
こっちまで幸せな気分になった。
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｢美味しかった〜…、｣
流星｢満足した？｣
｢大満足！！明日からもお仕事頑張れる！｣
流星｢元気充電できた？｣
｢充電満タン。｣
流星｢…じゃあ俺も｣
｢…っ！？｣
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腕を軽く引っ張って、
Aの小さな体を自分の腕に閉じ込める。
こうしてAをぎゅ〜…って抱きしめてるだけで、
俺はかなり満たされるんだよ。
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流星｢…いーじゃん、あとちょっとだけ。｣
｢…ちょ…っ、人来たらどうすんの…！｣
流星｢来ない。｣
｢…断言した！｣
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こんな夜じゃ人通りは皆無だ。
今日1日の彼女への愛おしさが溢れて、
このまま帰ったら悶々として眠れなくなりそうだから、
今こうして少しでも発散させておかないと。
.
流星｢…はいっ、充電完了。じゃあまたな。｣
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年4月15日 22時
