□お出かけ ページ40
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Side R
そしてあっという間にやってきた次の日曜日。
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流星｢加湿器、気に入ったのあって良かったね。｣
｢うん！
あ、ね、あそこの服屋見たい！｣
.
Aは、気になるお店を見つけたら
俺の服の袖をｸｲｯと引っ張って教えてくれる。
身長的にAの方が小さいから自然と上目遣いだし、
いちいち可愛いことしてくるのは、計算なのか天然なのか……。
天然だとしたら相当心配だし、
今すぐ説教したい気持ちでいっぱいなんですけど。
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流星｢いいよ。｣
｢お店入るの嫌だったら座って待っててもいいよ。｣
流星｢ん？なんで？｣
｢だって女の子のお店入るの嫌じゃない？
いっつも恥ずかしがるじゃん。｣
流星｢今日はそれ覚悟で来てます〜。
A一人にして迷子になったら大変だし。｣
｢ならないし。｣
.
ジトーって睨んでくるのすら可愛いって
思っちゃうから重症なんだと思う。
ほらいいから行くぞ、ってお店に入れば、
めちゃくちゃキラキラした目で、
並んでいる洋服を見始める。
.
｢うわっ……、これめちゃくちゃ可愛い…！！｣
流星｢…あ、ホントだ可愛い。｣
.
たったった、と走ってお店の真ん中にあった
マネキンを見つめるA。
そのマネキンが着ていたのは、
淡いピンクの生地に小さな花が散っているワンピース。
普段のAの私服にはなかなか見ないタイプの服だ。
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年4月15日 22時
