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Side R
部屋に戻って来てから約30分後。
不意に、ｺﾝｺﾝ、と小さなノックの音が聞こえた。
はーい、って答えたけどドアが開く気配はなくて、
不思議に思って自分でドアを開けてみると…、
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流星｢…わっ、なに、どうしたの笑｣
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急にギュッとお腹に抱きついてきたA。
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｢……もういい、構ってちゃんでいい…。｣
流星｢え？笑｣
｢…台本読んでていいから…、
邪魔しないし…大人しくしてるから…、
……せめて同じ部屋にいてください…。｣
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…は？何この子
…めちゃくちゃ可愛い。
そして想像以上に弱ってる。笑
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流星｢…ん、分かった。こっちにいていいよ。
あと4ページだからちょっと待っててね。
終わったら一緒にご飯食べよ？｣
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優しく頭を撫でながらそう言うと、
ｺｸｺｸと何度も首を縦に振るA。
.
…よーし、あともう少し頑張りますか。
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ベットの上に腰掛けて台本を開く。
すると、“どこにいればいいですか”と聞きたげなA。
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ、と隣に呼んでやればすぐにやって来て、
まるで子猫のように擦り寄ってくる。
…うん、やっぱ構ってちゃん。
.
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流星｢…寂しかった？｣
｢……想像以上に。｣
流星｢まあAにしては頑張ったよね。｣
｢……今後はもっと頑張る……。｣
流星｢…んー、いや、いいよ別に頑張んなくて。｣
｢…え、どうして…？｣
.
“構ってちゃんなA、嫌いじゃないから”
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年4月15日 22時
