ねえ、臣 2

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私は下に降りて

朝ごはんを作り、臣を起こしに寝室に行くと

そこには

お着替え中の上半身裸の臣さん









「 んあ 」

臣「 おはよ 」

「 おはよう、ご飯できたよ 」

臣「 さんきゅ 」




________prrrrrrrrr









きっと

美菜さん。


臣は携帯を取って

画面を見ると一瞬苦い顔をした








「 誰？」

臣「 …あー……っと…









隆二 」







あ、

嘘ついた

嘘つかなくても、いいのに









「 …そ 」






もう知らない

どうせ美菜さんだ

美菜さんもなんなのかな








昨日せっかく幸せだったのに

なんなのかな

今更なんなのかな

臣は私のなのに〜〜という感情が溢れ出した






ただの嫉妬だ






ムカムカしながら

階段を降りて洗面所に行く





「 はあ〜… 」





ため息をつくと、がちゃっと洗面所のドアが開いた







臣「 飯食わねえの？」

「 いらない 」

臣「 なんで？」

「 ダイエット中なの 」







そんなの嘘

思いっきり食欲旺盛。





だけどそんな嘘は

案の定バレるわけで。






臣「 なーに怒ってんの 」







私の背後に回ると

後ろから顔をぐっと私に近づける





「 怒ってない 」

臣「 怒ってんだろ笑 」

「 嫌い 」

臣「 はいはい 」

「 嫌いだからね 」

臣「 うん、俺は好きだよ 」



と

にこっと営業スマイルをかましてくる




「 〜〜っ…！もういいおなかすいた 」





私はダッシュでリビングに行って

ご飯を食べる

その様子をにやにやしながらみる臣にムカムカする




いつでも余裕ぶっこいてるかんじに

ムカムカ。



そして

臣も支度をして玄関に行く

私はリビングでソファーに座りながらテレビを見る

いつも玄関まで行くけど、行ってやんない。




「 笑 じゃーな 」

「 … 」








すると

臣はスタスタとやってきて






臣「 ほら 」





と

両手を広げる





「 ………… 」









負けるな

誘惑に負けるなわたし




臣「 なに、いいの？」

「 …っ 」







私は一瞬だけ

ぎゅっとしようと思って臣に触れると




「 わあっ！！ 」






ぎゅっと強く引き寄せられて、その腕に強く抱きしめられる

離れようと思っても

離れられない









臣「 今日早く帰ってくるから 」






そう

私の耳でつぶやいた

と同時に

ふわっと腕を離して臣は仕事に行った









「 …行ってらっしゃい… 」





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