ねえ、臣 (ページ21)

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目がさめると

時刻は20時

臣はきっとまだ帰ってこない

リビングに行ってテレビを見てると

____ガチャ

臣「ただいま… 」

えっ

いきなり聞こえる声にびっくりしてしまう

「臣？」

私は急いで玄関に行くと

臣は辛そうな顔して私に弱々しく抱きつく

「まさか… 」

私はゆっくり

臣のおでこに手を当てる

「やっぱり… 」

すごい熱だ

私はぎゅっと抱きしめ返す

「ごめん～…ベッドまで歩ける？」

臣「 …ん」

なんとか臣を支えながらベッドまで連れてって

着てるジャケットを脱がす

…汗たくさんかいてるTシャツも脱がさなきゃ

「ごめん臣… Tシャツ脱げる？」

無理そうだ

私はなんとかTシャツを脱がす

しっかりついた筋肉

それに見惚れてしまうけどそれどころじゃない

私は急いで臣の引き出しからTシャツを引っこ抜いて臣に着せる

「待ってて」

冷えピタとか取りに行かなきゃ

そう思って立ち上がったら

「わ、！」

臣の手が私の手首を掴む

臣「行くなよ… 」

「 …臣…大丈夫。冷えピタ取ってくるだけだよ？すぐ戻ってくる！」

臣は私の手をゆっくり離した

甘えたがりな臣くん

寂しがりやな臣くん

私は冷えピタとゼリーと体温計をもって

急いで階段を駆け上がる

「おーみ、おーみ、おーみ！」

部屋に入ると疲れてたのか

臣は寝ていた

私はゆっくり冷えピタをはる

「ごめんね… 風邪…うつっちゃったね」

とん

とん

とん

とん

臣の身体を優しく叩く

さっきから

ブーブーブーブー

臣の携帯が鳴り止まない

大変だなあ

そんな時…

________ピーンポーン

え？

…誰？

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