何やってんだ! ページ48
キルアside
船の中を手当り次第探していると、意外とすぐにおっさんは見つかった。
「おい、おっさん。おいっ!!」
オレはなかなか起きないおっさんを軽く叩く。
するとおっさんは「んぇ?」と情けない声を出して目を覚ました。
隣にいたクラピカも目を覚ます。
「おい、キルア。到着時間はまだだろ!?なんで起こしたんだよ!」
「Aが熱出してて……。おっさん、医者志望だろ?」
レオリオとクラピカは真剣な顔になる。
「オレの出番だな。案内してくれや。」
オレが案内してクラピカとおっさんが着いてくる。
……おっさんだけで良かったんだけど。
___________
「ここだよ。」
オレたちはAの部屋にたどり着いた。
扉を勢いよく開け、寝室に入った。
「「「はぁ!?」」」
しかし、そこにはヒソカと上の服を脱ぎ下着姿になったAがいた。
「ヒ、ヒソカ!何してんだお前!!」
「失礼だなぁ♡Aが熱を出してるから看病してるだけじゃないか♢」
ヒソカはニコニコと笑顔だった。
「だけどなぁ、服!!なんで服脱がしてんだよ!」
「Aが汗をかいていたからね♣︎着替えさせてあげようと思って。」
「だからといって、女性の服を……!!」
オレたちがヒソカを責めていると、Aが起き、目を擦っている。
そしてのっそりと起き上がり、へにゃりと笑った。
『……わあ。みんな、どうしたの?』
「っ!どうしたのってお前……!!」
オレはAを問い詰めようとしたが、また寝てしまった。
まあ病人だしな。
「ヒソカ……早くAに服を着させるんだ!!」
クラピカは少し顔を赤くさせて言った。
ヒソカはまたニタリと笑ってAに新しい服を着させた。
そしてレオリオに診察してもらい、薬を飲めばすぐに治ることがわかった。
ヒソカを警戒して、オレたちもAの部屋で寝ることにした。
到着時間になり、アナウンスが流れると、Aはガバッと飛び起きて、いつも通りのうるささで起こしてきた。
「お前、大丈夫なのかよ?」
『もちろんバッチグーよ!心配してくれてありがとねー!』
Aは右手でグッドサインをしてウインクしてきた。
ヒソカはいつの間にかいなくなっていたから、ヒソカのことは……言わない方が良さそうだ。
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あやめ - めちゃくちゃおもしろいです!!!!!!!あたらしいのがたのしみです。 (3月24日 19時) (レス) @page9 id: b2bf208830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さっかーろ | 作成日時:2023年4月3日 0時