変なやつだった ページ47
キルアside
一緒に入ろーか？って、アホかあいつ！！
オレは少し恥ずかしくなって湯船にどぷんと浸かる。
……そもそもあいつは変なやつだった。
濡れるし、ヒソカに連れてかれるし、落ちるし、髪すぐ伸びるし、ずぶ濡れだし……殺しを怖がらなかったし。
危なっかしくて目が離せない。
喜怒哀楽がハッキリしていて、時折真剣な顔だったり焦ってる顔を見せる。
他の男もよくAを気にしている。
レオリオはもちろん、ゴンやクラピカ、ヒソカだってそうだ。
ヒソカの場合は、違う目的があるのかもしれないけど……
「ぷはっ！」
オレは湯船から顔を出す。
考えすぎは良くないな。
さっさと上がってゴンのとこに戻ろう。
________________
「Aー！あがったぜ。……A？」
Aの返事がない。
寝てんのか？
寝室の方に行ってみると、Aがベットの真ん中でくるまって寝ていた。
Aに対してベットが大きい気がする。
部屋の中は静かで、寝息だけがすうすうと聞こえる。
オレはそっとAの横に座る。
そして、そっと声をかけた。
「A、オレたち……友達だよな。」
そう聞くと、Aの口角が少し上がった気がした。
オレはAの頬にそっと手を当てた……
「ん？」
Aの頬はあつかった。
心做しかいつもより顔も赤い。
息も荒い気がする。
こいつ、熱あんじゃね？
なんでだ？
……絶対あの時のせいだ。
ずぶ濡れだったし、まだ髪も乾ききっていなかった。
やべぇ、こういう時はどうしたら良いんだ？
医者か？
医者……レオリオか！！
オレは近くにあったタオルを濡らしてAの頭に置いてから、レオリオを探しに向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやめ - めちゃくちゃおもしろいです!!!!!!!あたらしいのがたのしみです。 (3月24日 19時) (
レス) @page9 id: b2bf208830 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さっかーろ | 作成日時：2023年4月3日 0時
