【H×H】転生したら推しに囲まれましたっ！？〜一次＆二次試験編〜 (ページ45)

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紅白（銀）合戦ページ45

近づいていくと、それはキルアだった。血だらけのね。

「A……！？｣

『え、キルア！？どしたのその血？』

はは、知ってるけどね。
一応、聞いとくべきかと。

「……怖いか？」

『え、全然。それよりどこか怪我してない？危なっかしーなー。なんでこう血がかかるような殺し方しちゃったのさ。血って固まると取りにくいんだよ？風呂入んなさい！あ、うちの部屋で洗う？だったら部屋一緒に探してくれない？迷っちゃって……って、キルア？』

やばい、マシンガントークだったかも。
キルア俯いてるし。

『あの、キルア？ごめん、うるさかった？』

「ふ、ははははは」

キルアは急にお腹を抱えて笑いだした。

『はぁ？なになにどうしたの？』

「いや、お前ほんとおもしれぇわ。」

キルアはなんだか嬉しそうだった。

『何それ笑』

「……んで、お前なんでここにいんの？」

そうですそうです。
本題はそこです。

『いやぁ、それがね。女子だから個室貰えてくつろいでたんだけど、喉乾いて飲み物買いに来たわけ。そんでいざ帰ろうと思ったら部屋がどこか忘れちってさ。』

「あほか、お前！覚えとけよ！」

ごもっともです。
私は項垂れる。

「んで、どっちから来たかもわかんないわけ？」

『はい……。』

キルアはわざと大きくため息をつく。
こんの。今回は私が悪いけどこいつむかつくわ。

私がムカムカしていると、キルアはすたすたと歩き出した。
いつも唐突なんだから。
すると、キルアが立ち止まり、何かを拾った。

「これ、お前のじゃねーの？」

『あー！私の携帯じゃんか！』

キルアの手には私のあいふぉーん12があった。
ちょっと割れてる……。

「んじゃ、この道だな。」

なんやかんやで頼もしいな。
すぐ着けそう。

____

『さすがですわ、キルア様。ありがとうございやした。』

「ごっほん。」

5分も経たないうちに部屋に戻れた。
ちょっと威張ってるキルア可愛いな。

『んじゃキルア。服脱いで。』

「はぁ！？」

私が手を差し伸べると、キルアは顔を真っ赤にした。
あ、私訴えられちゃう感じ！？
違うよ、この血にまみれた服を洗おうと思っただけだからね？

『勘違いしないでよ！洗うだけだから！あんたは風呂入んなさいよ！』

「……あーわかったわかった！！自分で洗うからいーよ！！」

キルアは照れてさっさと風呂に入ってしまった。
鍵もしめられた。
……そんなに信用ないか？私。
ちょっくらかなしいよ。お姉さんは。