寝る?寝たい!寝れない。 ページ43
クラピカside
Aは思ったよりも疲れていたらしい。
座ってから1分も経たぬうちにすうすうと寝息が聞こえた。
……近い。
腕と腕が触れている。
Aの体温が直に伝わってくる。
レオリオは……Aと同じく熟睡している。
「っ!」
Aが私に寄りかかってきた。
首に髪の毛が当たってくすぐったい。
私は寝られるのだろうか……。
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「あ、いたいた。A!」
「あぁ、二次試験の……」
「メンチよ。Aは寝てるの?」
私は隣にいるAを見て、声をかける。
「A……A!」
しかし、起きる気配は無い。
「寝てるようだ。」
「困ったわねぇ。女の子には個室があるのに。先に行っちゃうから。」
個室か……。
それは安心だな。
Aにとってもそっちの方がいいだろう。
「私が連れていこう。個室に案内して貰えるか?」
「分かったわ。」
私はAを抱き抱える。
……軽いな。
抱き抱えてもまだAは起きない。
ゆっくりと個室のベットにAを下ろした。
月明かりに照らされたAは綺麗だった。
気づいた時にはAの髪に手を伸ばし、口付けを落としていた。
「わ、私は何を……!」
私は急いでAに毛布をかけ、部屋を出た。
……今日は寝れそうにもない。
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あやめ - めちゃくちゃおもしろいです!!!!!!!あたらしいのがたのしみです。 (3月24日 19時) (レス) @page9 id: b2bf208830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さっかーろ | 作成日時:2023年4月3日 0時