スシを、知ってるかい? ページ31
わいわい話していると、急に大きなゲップが聞こえる。
「あ〜〜食った食った。もーおなかいっぱい!」
ブハラさんがそう言うと、メンチさんが思いっきりドラを鳴らした。
「終ーーー了ォーーー!!
豚の丸焼き料理審査!!70名が通過!!」
こいつ、まじで70頭食べやがったぜ……という恐怖と賞賛の空気が流れていた。
「ハンターってやっぱりすごい人たちばかりなんだね」
「あぁはなりたくないけどな」
2人に、賛成。
『すごいけど、目指したくは無いかな。』
「私はブハラと違ってカラ党よ!!審査もキビシク行くわよー。二次試験後半、あたしのメニューはスシよ!!」
きたぁー!!
名シーン!
周りはスシとは何かを真剣に悩み始めた。
そりゃあ知らなかったら、ハンター試験に出るくらいなんだ、半端なくやばい料理なんだろうぜ……って考えちゃいそう。
ほんとは一般人もパクパク食べられる料理なんだけどね。
メンチさんはニヤニヤしながら説明を続ける。
「それじゃスタートよ!!あたしが満腹になった時点で試験は終了!!その間に何コ作ってきてもいいわよ!!」
「ライスだけで作るのかなー」
「道具とか見ると他にも何か使いそうだぜ」
ふっふっふ。
教えてあげよーかのぉ。
でもなー。キルアとは勝負中だし……。
でもお互い知ってないと勝負にならない〜。
ヒントだけあげようかな。
『あっれれ〜。キルアくんまさか知らないの?』
「なっ!?Aは知ってんのかよ?」
『そりゃあ、ジャポン出身ですもん!』
私は無い胸を張って自慢げに言う。
いや……。豊満な胸を……。
「Aはジャポン出身だったのか!」
『うん!スシはね、酢飯の上に魚を乗っけたもののことよ……!』
天才だわ。
こう言えば、キルアがかつ丼みたいにしちゃったり焼き魚を乗っけたりする可能性もある!
我ながら良いアイデア。
と自分に酔っていると、案の定レオリオが大声でネタバレをする。
「魚ァ!?お前ここは森の真ん中だぜ!?」
「『声がデカい!!』」
クラピカはしゃもじを投げつけ、私は肘打ちをする。
しかし、もう受験者たちは聞いてしまっている。
魚を捕まえるべく一斉に川や池に向かっていった。
「ちィっ!盗み聞きとはきたねー奴らだぜ!!」
盗み聞いなくても聞こえるし!
と心の中でつっこんでおく。
ハンゾーが悔しがっていたのでちょっと面白かったから良しとする。
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あやめ - めちゃくちゃおもしろいです!!!!!!!あたらしいのがたのしみです。 (3月24日 19時) (レス) @page9 id: b2bf208830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さっかーろ | 作成日時:2023年4月3日 0時