【H×H】転生したら推しに囲まれましたっ！？〜一次＆二次試験編〜 (ページ28)

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ツンデレわっしょいページ28

周りを見渡すと、大体の人は倒せていた。

バチッとゴンと目が合うと、ゴンが笑顔で駆け寄ってくる。

その後ろにキルアがついてくる。

「Aー！Aも倒せたんだね！すごいや！」

『ちょうど弱ってたの、この子。』

「運じゃねーの？」

『運も実力のうちです〜。』

「ふーん。お前、倒したのはいいけど、どうやって運ぶんだよ。」

『はっ……！？』

運ぶ、そうだ。運ぶんだわ。

意外とここ会場から遠いよ？

つらいつらい。

どう持ち帰ればいいんだ！？

私が考え込んでいると、名前を呼ばれ、顔を上げてみると満面の笑みのゴン。

「オレが運んであげるよ！」

『えぇー！ほんと？あっりがとー！！』

ゴン、ほんとあんたいい子だわ。

私はゴンに抱きつく。

「もーA！恥ずかしいからやめてよ〜！」

照れてるゴンに悶えていると、服を引っ張られる。

それも思いっきり。

『ぐぇ。』

「お前なー。すぐそういうことするのやめろよなー。」

『なになに、キルアくんもして欲しいって？』

「ばっ……ちっげーよ！！」

顔を赤くして背けるキルアくん。

そして、「さっさと行こーぜ」と言って1人すたこらと行ってしまった。

私とゴンは顔を見合わせて笑った。

『ほんとキルアってツンデレだよね。』

「ツンデレ……？」

『あ、うーんとね。素直じゃない人のことだよ。ほんとは嬉しいのにツンとした態度取っちゃう、とか。』

いらんこと教えちゃったかも？

「あはは、じゃあキルアはツンデレだ！」

そう言って人差し指をピンッと立てるゴン。

仕草ひとつひとつが可愛いとか強いな。

可愛いゴンを見られたことだし、よしとしよう。

ゴンは私分の豚とゴン分の豚を片手ずつ持って歩いている。

可愛いのに怪力とかギャップ萌え。

談笑しながら歩いていると、試験会場が見えてきた。

『うひゃー。人数と豚数多いねー。』

「そうだね。オレたちも頑張んなきゃ！」

『うん！』

クラピカたちはすでに到着していて、豚を焼いていた。

私も早速調理を始める。

このテストは独創性と味が決め手！！

ブハラさんは評価甘めだけど、メンチさんは辛党だから今のうちに印象付けておかなきゃ。

私は気合を入れてエプロンを着る。

まぁ、初めの5分間はみんなのエプロン姿を堪能しておりましたよ。

5分じゃ足りなかったっす。