貴方の優しさに溺れて

15％ ページ16

神谷side


神｢水城さん仕事ないですよね｣


水｢だってぇ、2人良い感じじゃん？｣


神｢は…｣


水｢ま！楽しんでこいよ！｣


余計なお世話だよ


｢すみません待たせちゃいました！｣


神｢いえ全然…っ｣


浴衣姿に驚いてつい背を向けてしまった


｢あの、どうかしました？｣


神｢いえ、｣


｢…じゃあ、行きましょ！｣



｢射的上手ですね！｣


神｢普通ですよ｣


｢いやいや！こんなに景品もらっちゃって…｣


神｢せっかくの祭り楽しまないと勿体ないので｣


｢ちょっと意外…あ！そろそろ花火ですよ！いい所知ってるんで行きましょ！｣


そう言って俺の手を引っ張っていくAさん


忍｢A…｣



｢ここです！｣


神｢誰もいませんね｣


｢穴場なんです！…あ！始まった！｣


不思議といつも見ている花火よりも綺麗に感じた


雑談をしながら花火を見て10分ほど経った


｢そろそろ帰りますか｣


神｢そうですね…Aさん、足怪我してませんか？｣


｢え、！？｣


神｢足、引きずってるように見えたので｣


｢下駄慣れてなくて…挫いちゃいました、笑｣


神｢…背中、乗ってください｣


自分でもらしくないことをしているのは分かってる


ただ、これ以上怪我をされても困る


｢でも…｣


神｢マンションの屋台まで運びます｣


｢は、はい…｣

16％→←14％

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す