なにわの掟5

ギター2 ページ21

西畑side



良規『 大吾そろそろやめとき？ 』


大吾『 はぁー？ これからやん！！ 』


良規『 明日 二日酔いで 辛いの 大吾やで？』


大吾『 つまらんこと 言わんの！ 仕事のこと
忘れるために 飲んどるんや から！！』


良規『 わかったから 笑 でも ほどほどにな？』




正門が つまらんこと 言ってきたけど まぁ お酒が
すすむ すすむ。 最近 ストレスが 半端なくて 正門
しか おらん から 気が最高に 緩んでいた








大吾『 あー なんか おもろいことないかなー』


良規『 いきなり どうしたん？笑 』


大吾『 楽しいこと したい 』


良規『 なんやそれ笑 正門と 飲めてる 今のこと
やろ？笑 って 聞いとる？笑 』


なんか 正門が 言っとるけど 無視！無視！！
なにか ないかと ぐるりと 部屋を見渡す





良規『 そんな この部屋みても なんも ないで笑』




すると あるものが 目に留まった



大吾『 あ！ これや！』


良規『 え？なに？？ 』


大吾『 ギター 弾いてみたい！！』


良規『 いきなり やな笑 でも それは ダメ。
正門の 商売道具やから 触らんといて笑 』


大吾『 ええやん。 ケチ 』


良規『 ケチって笑 普段なら ええけど 今酔っとるから 怖い笑 』


大吾『 大丈夫やから！ちょっとだけ！』


良規『 だーめ笑 ほら こないだのスタッフさんがどーしたん？』


大吾『 あ！それでな！ ……』


上手く話をそらされてしまった……
でも 忘れたふりして 絶対弾いてやる！！







意外にもチャンスはわりと早く訪れた




良規『 ちょっと トイレ行ってくるわ 』


大吾『 ん？ なんてー ？』


良規『 トイレやって笑 行ってくる』


大吾『 いってらっしゃ ーい ！！』




こんなん振りやん。ギター弾くよな笑
正門が出て行ってすぐ ギターに手を伸ばす
あまり 触れたことない それは なぜか とても 魅力的
に見える



大吾『 ちょっとだけ やし笑 』



ペシ ペシ ペシ


大吾『 あれれ？？あんまり 音出ないやん！』


首をかしげる 西畑だが ……


大吾『 あ、 ピックないからか！！』



ピックを 探し再度挑戦する




ペシ！！ ペシ！！ ペシ！！


大吾『 あれ？ おかしいな…… 』




アンプに繋がないと ショボい音しか出ないのだが
そんな知識はない 西畑は 酔っている勢いもあり
どんどん エスカレートした行動に出る






ペシ ！！ ペシ！！ペシ！！！ プチーーーーーン



大吾『 あ ……… やばい！！！！』

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